総理がLGBT差別発言の総理秘書官を更迭へ

2023年02月07日 07:10

 荒井勝喜総理秘書官が3日の記者団非公式取材で「(同性カップルが)隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」「見るのも嫌だ」「同性婚を認めたら、国を捨てる人が出てくる」と絶対反対の姿勢を鮮明にする発言をしていた問題が表面化。荒井氏は同夜に公式謝罪し、発言を撤回したそうだが・・・。

 NHKが2021年12月15日の「岸田官邸の心臓部、8人の総理秘書官に迫る!」政治マガジンで紹介しているところでは、荒井氏に関して「官邸で岸田のスピーチライターを務める荒井は『普通の感覚』を大事にしているという」と紹介していた。

 「普通の感覚を大事にしている」総理秘書官が性的少数者(LGBT)に対して決定的差別発言し行い、嫌悪感を示した感覚こそが大問題。

 岸田文雄総理は4日「政府方針とはまったく相容れない。言語道断だ。進退を考えざるを得ない」と荒井氏更迭の方針を示した。ただ岸田総理自身も同性婚の法制化に関しては1日の衆院予算委員会で立憲の西村智奈美代表代行の質問に答え「極めて慎重な検討を有する」とし「家族観、価値観、社会が変わってしまう課題」と同性婚法制化には否定的姿勢を見せている。

 立憲の福山哲郎元幹事長は「オフレコとはいえ、とんでもない発言だ。首相官邸の秘書官みんながこんな人権感覚だとしたら大問題だ。『人権や価値観は尊重するが、同性婚を認めたら国を捨てる人が出てくる』ー尊重するという意味がわかっているのか。即刻、更迭に値する」と即時に更迭すべきとツイッター発信した。(編集担当:森高龍二)