杉田政務官「LGBTに生産性がない」等撤回

2022年12月04日 11:03

 LGBTに生産性がない、などと月刊誌に投稿するなどし、野党から表現の撤回を強く求められていた杉田水脈総務大臣政務官が2日の参院予算委員会で「過去の発言等に対する厳しいご指摘、ご批判を重く受け止め、傷つかれた方々に謝罪し、表現を取り消します」と陳謝した。社会民主党の福島みずほ代表の質問に答えた。

 杉田政務官はこの問題で、松本剛明総務大臣から内閣の一員として、表現の撤回と陳謝をするよう指導も受けていた。杉田政務官は「多様性のある社会の実現に取組みます。また今後はこういう事の無いよう誠心誠意努めます」と国会で釈明した。

 松本剛明総務大臣は、この日の記者会見で「杉田水脈総務大臣政務官から過去の発言について考えを聴いた。『チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさん』、『LGBTには生産性がない』という表現について、杉田政務官本人が拙い表現によって人を傷付けてしまったことについて重く受け止め、反省していると申していた」と紹介。

 そのうえで、松本総務大臣は「私から、内閣の方針に鑑み、傷付かれた方々に謝罪をし、表現を取り消すように申し渡した」と述べた。

 また「杉田政務官は内閣の一員として、大臣指示に従う立場であると理解しているということであったので、私から官房長官に対し、杉田政務官の過去の発言に関して、私から指示をし、政務官は私の指示に従い、謝罪し、撤回することとなった旨を報告した」と語った。

 松本大臣は「今後も引き続き、内閣の方針に従って、必要に応じて指導させていただきたいと思っている」とも語った。(編集担当:森高龍二)