松野博一官房長官は冬季五輪(2030年冬季大会)招致について9日までの記者会見で、透明性と公平性確保し、札幌市とJOCが札幌市民や国民の支持を得らえるよう、丁寧に説明をしていくことが大切だと強調した。
さきの東京五輪テスト大会を巡る入札では独禁法違反容疑で大会組織委の元次長が逮捕された。汚職事件に続いての談合疑惑で辟易。大規模国際大会を巡る不正事件に国民の怒りは大きい。開催経費の事後拡大への懸念も含め、招致に反対する声も上がっている。冬季大会には札幌市のほか、アメリカ・ソルトレークシティ、カナダ・バンクーバーも立候補している。
松野官房長官は招致にあたって「スポーツ庁などで設置しているプロジェクトチームが検討しているガバナンス体制や情報公開のあり方など、透明性・公平性を図るための指針を策定しているので、プロジェクトチームが取りまとめる指針を参考にして、札幌市とJOCが必要な検討を行い、札幌市民はじめ国民の支持を得られるよう、丁寧に説明していくことが大切だ」と招致にあたって、こうした取組みを求めた。(編集担当:森高龍二)