憲法記念日の3日、憲法改正を目指す自民党は「国会議論と国民の理解を車の両輪とし、早期の憲法改正実現に向け、全力で取組む」と発表した。一方、立憲民主党は泉健太代表談話で「憲法3原則(国民主権・平和主義・基本的人権の尊重)を堅持し、今後も国民の諸権利を守り、育てていく」とし、憲法改正に関しては「手続き規定を整備せぬままの憲法改正はありえない。国民投票法におけるCM規制など盛り込むべき」との党としての姿勢をアピールした。
自民党は「安全保障環境はじめ、時代環境、社会構造や国民意識が大きく変化する時代の転換点にあって憲法改正の必要性が高まっていることは論を俟ちません」と前提を結論づけた。
そのうえで「わが党が示している緊急事態対応、自衛隊の明記、合区解消・地方公共団体、教育充実の4項目はきわめて現代的かつ喫緊の課題であり、新しい時代にふさわしい憲法のあり方について、できる限り早期に国民の皆様に選択肢を提示していくことが大切だと考えている」としている。
立憲の泉氏は「国内外の情勢が緊迫を増す中においても、私たちは自由と民主主義を普遍的な価値としている国家の一つとして、民主的で透明性が高く、国民による監視と検証が十分可能な国家体制を構築することこそが我が国の活力と強靭性を高めることになると考えている」とアピール。
そのうえで「国会での憲法論議においても立憲主義や民主的統制の確立、権力の肥大化抑止、人権規定の整備など真に国民が必要とする憲法課題について論じている」と憲法議論の立ち位置を強調した。
泉氏は「立憲民主党は現在の日本国憲法を国民の自由と民主主義を守る砦として、今後も守り育てることをお誓いする」としている。(編集担当:森高龍二)