岸田文雄総理は7日の政府与党連絡会議で外交について「11日から14日まで、リトアニアとベルギーを訪問し、NATO(北大西洋条約機構)首脳会合に出席する。また日EU(欧州連合)定期首脳協議を実施する」と語った。
岸田総理は「日NATO協力、日EU関係を一層強化し、ウクライナやインド太平洋情勢への対応を始め、国際場裡(じょうり)における我が国の取組みを確固たるものとし、G7議長国としてのリーダーシップの発揮の機会にする」と述べた。
また「16日から19日までサウジアラビア、アラブ首長国連邦及びカタールを訪問する」とし「これら湾岸3か国とは日本へのエネルギー安定供給の確保に加え、グローバルサウスの脱炭素化を担う拠点地域への変革など、幅広い分野での協力を推し進め、日本ならではの立場をいかして世界の平和と繁栄に貢献する」とした。
岸田総理は東電福島第一原発事故で増え続ける放射能汚染水のALPS処理水の海洋放出に関し「IAEA(国際原子力機関)のグロッシー事務局長と面会した。ALPS処理水については引き続き、政府挙げて、安全性確保と風評対策の徹底、地元や国際社会に対する丁寧な説明・情報発信を行っていく」と理解を得るための努力をしていく考えを示した。(編集担当:森高龍二)