覚せい剤取締法と大麻取締法の違反容疑で逮捕者が出た日本大学のアメリカンフットボール部の学生寮に22日、再び、家宅捜索が入った。日大はさきに逮捕された学生について「個人犯罪」としていたが、逮捕された学生以外にも薬物所持または使用の疑いが出てきたためとみられる。
薬物事件はアメリカンフットボール部の寮内で起こっており、大学側が「個人犯罪」と決めつけ、部員に対する「無期限活動停止処分」もわずか5日で解除。逮捕学生のみが「無期限活動停止処分」を継続とするなど大学側の調査、検証の甘さが浮き彫りになっている。
文部科学省は同日、学校法人日本大学に対し、今回の事件の真相究明と学校法人の管理運営体制での問題の検証を行い、9月15日までに検証結果を提出するよう求めた。
日大は「警察による2度目の家宅捜索を受けました。現在、詳細について大学として確認中です」とコメントを発表。
コメントでは「このような事態になったことは本学として誠に遺憾であり、本学関係者の皆様、本学のスポーツを応援していただいている皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます」としている。
また「容疑が明らかになった場合には、本学として厳正に対処する所存です。薬物の使用の有害性・危険性・反社会性は明らかであり、引き続き警察の捜査に全面的に協力し、大学をあげて原因究明と再発防止に向けて全力で取り組んでまいります」と捜査に協力する旨を伝えた。(編集担当:森高龍二)