木原稔防衛大臣は「防衛力強化がわが国の抑止力を高める」との考えから「国民の安全・安心に責任を持つ防衛大臣として必ず防衛力の抜本的強化を実現していく決意だ」と18日までの記者会見で強調した。特に部隊の増設を図るとともに基地司令部の地下化も進め、抗たん性を高める考えを強調した。
この中で木原大臣は(1)島嶼防衛能力を一層向上させるため長崎県大村市の竹松駐屯地に3個目の水陸機動団を今年度中に新編する(2)海上自衛隊においては新型護衛艦FFMの建造を進め、効果的・効率的な部隊運用を図るとともに防衛力整備計画期間中に水上艦艇部隊を新編する。
(3)南西地域の陸上自衛隊部隊の空白を埋めるべく島嶼部への部隊配備を行ってきたが、今年度中に沖縄県うるま市の勝連(かつれん)分屯地に、令和6年度には大分県由布市の湯布院駐屯地にそれぞれ地対艦誘導弾部隊を配備、沖縄県の15旅団の師団への改編を計画している。
(4)佐賀駐屯地を開設し、Ⅴ-22オスプレイを配備するための取組みを進めるとともに必要な部隊配備を行っていく。(5)施設の強靱化にも取組んでいる。福岡県築上町の築城(ちくじょう)基地や宮崎県新富町の新田原基地における司令部の地下化など抗たん性の向上についても進めていく、と述べた。(編集担当:森高龍二)