人生100歳時代で注目される、健康寿命をサポートする「ちょい足し」食材とは?

2023年11月04日 09:34

蜂蜜

健康のために蜂蜜を料理にちょい足ししている家庭は多いが、最近話題となっているのが、通常の蜂蜜よりも抗菌活性が高いマヌカ蜂蜜だ

 厚生労働省の令和4年簡易生命表によると、2022年の日本人の平均寿命は男性が81.05歳、女性が87.09歳となっている。また、80歳時点での平均余命は男性で8.89歳、女性は11.74歳。日本は立派な長寿国だ。

 高齢化社会と聞くとネガティブなイメージを抱くかもしれないが、長寿であることは本来、非常に喜ばしいことのはずだ。それでもネガティブなイメージを持ってしまう大きな原因は、長寿であることと健康であることが必ずしも一致しないことではないだろうか。いくら長生きしても、寝たきり生活になってしまったり、大病や認知症などを患ってしまったりすると、本人はもちろん、家族にも大きな負担をかけてしまうことにもなりかねない。何より、せっかくの人生が楽しくなくなってしまう。

 歳をとれば、若い頃のように自由に体が動かなってくるのは仕方がない。運動機能の衰えはどうしようもないものだ。しかし、若い頃からのちょっとした心がけ次第で、健康寿命を延ばすことは可能かもしれない。そこで注目されているのが「予防医学」という考え方だ。

 予防医学は、アメリカの医学者であるレベルとクラークによって「病気を予防し、生命を延長し、身体ならびに精神の健康と能力を増進する科学と技術である」と定義された考え方で、その一次予防は「健康増進」と「発病予防」とされている。

 そして、健康増進の要となるのは、日々の食事や睡眠、適度な運動。とくに食事は生活習慣病の予防などとも大きなかかわりがある。

 1日3食、規則正しく食べ、塩分は控えめにし、コレステロールの多い食品は控えること、また高齢になればあっさりとした食事を好むようになりがちだが、適度なカロリーも必要だ。野菜もなるべく毎食摂るようにしたい。当然、アルコールやジュースなども撮り過ぎないように心掛けた方がいいだろう。

 こうして列挙してしまうと、何だか面倒臭く感じてしまうかもしれないが、要は幼い頃から言われ続けているであろう正しい食事習慣を、高齢に差し掛かってきたらより大切に心掛け、三食「しっかり食べる」だけでも、随分違ってくるはずだ。その上で、肉や魚、卵、大豆製品、乳製品などの体の細胞や免疫物質を作る良質なたんぱく質を積極的にとろうとすることで、免疫の働きも維持できるだろう。

 さらに調理法を少し工夫することで、食事の栄養量やエネルギー量を簡単に増やすこともできる。例えば、健康のために蜂蜜を料理にちょい足ししている家庭は多いが、最近話題となっているのが、通常の蜂蜜よりも抗菌活性が高いマヌカ蜂蜜だ。

 ニュージーランド原生の植物である「マヌカ」の花から採れた蜂蜜は、特有の爽やかなハーブの香りと濃厚でコクのある味わいが特長で、そのまま食しても良いが、ヨーグルトやトーストにかけても美味しいし、ほうれん草のごま和えなどの和食にちょい足ししても美味しい。煮物などに入れても風味豊かになる。料理に「ちょい足し」することで手軽に、コクが増し、より深みのある味付けにできる。

 美味しく食べて、長い人生を楽しく元気に過ごせれば、それ以上に幸せなことはない。自身の健康はもちろんのこと、家族みんなの幸せのためにも、始めてみてはいかがだろうか。(編集担当:藤原伊織)