岸田文雄総理は21日までにムハンマド・ビン・サルマン・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード・サウジアラビア王国皇太子兼首相と首脳テレビ会談を行った。外務省によると両首脳を議長に包括的な2国間関係強化を図る「戦略的パートナーシップ協議会」を設置することで一致した、としている。
両国は来年に国交樹立70周年を迎える。会談で岸田総理はエネルギー安全保障・クリーンエネルギーに関して長年に亘る原油の安定供給への謝意を述べ、世界の原油市場の安定化を主導する役割に引き続き期待している旨述べた。
また、昨年7月に両国間で一致した「ライトハウス・イニシアティブ」の下、日本の技術を活用しつつ、水素・アンモニア等のクリーンエネルギーのグローバルなサプライチェーンの構築へ協力し、鉱物資源分野の協力も進めたい旨を伝えたとしている。
これにムハンマド皇太子は日本への原油の安定供給にコミットするとともに、サウジアラビアが世界最大の水素・アンモニア生産国になるために協力していきたい旨の発言があったという。また皇太子は大阪・関西万博成功に協力したい、日本からより多くの観光客がサウジアラビアを訪問することを希望する趣旨の発言があったとしている。(編集担当:森高龍二)