防衛副大臣に鬼木誠氏が続投

2024年10月06日 09:03

 石破内閣は防衛副大臣(兼内閣府副大臣)に鬼木誠防衛副大臣を続投にした。鬼木氏の防衛副大臣就任は3期目となる。鬼木氏は「人的基盤の強化は防衛力の抜本的強化に不可欠であり、社会の変化をしっかりと認識し、古い考え方にとらわれない具体的な施策について速やかに検討していく」と発言している。鬼木氏のいう古い考え方とはどのような内容を指しているのか、注視する必要がある。

 鬼木氏を巡っては昨春から今夏にかけ自身の選挙区(福岡2区)で複数回、海上自衛隊の砕氷艦「しらせ」が南極から持ち帰った氷を展示する催しを開き、氷を削って子どもらに提供するなどしている。保護者らも参加しており「南極の氷」という特殊な価値から選挙区内の人らへの利益供与に当たらないか、公選法違反の疑いも言われている。

 南極の氷は各地の自衛隊基地祭など自衛隊と地域住民らとのふれあいを目的とした催しなどで展示され、参加者らから好評を得ているが、防衛副大臣ポストを利用した地元PRとも受け取れないこともない。鬼木事務所はマスコミ各社の取材に政治や選挙に関するアピールは一切していないと答えている。また鬼木氏はマスコミ取材に、公選法に抵触するならもうしないとの考えを示している。(編集担当:森高龍二)