石破茂総理は4日、所信表明演説を行った。総理就任前に、臨時国会での「予算委員会」開催や自民党派閥の組織的な裏金づくりの当該議員への総選挙における公認問題への姿勢が大きく後退し、予算委員会は開かず、党首討論に。加えて「裏金議員」に対する公認対応に甘々の姿勢が表面化したため、石破総理が演説冒頭に語った「ルールを守る」などの言葉に、「ルールを守れ」「約束守れ」など冒頭からヤジが飛び交う幕開けになった。
石破総理はルールを守るとの項目に関して「国民の皆様からの信頼を取り戻す。そのために『政治家のための政治ではない、国民のための政治』を実現してまいります。政治資金収支報告書への不記載の問題については問題を指摘された議員一人一人と改めて向き合い、反省を求め、ルールを守る倫理観の確立に全力を挙げます」と強調した。
そして「それぞれの政治家が国民一人一人と誠実に向き合い、改正された政治資金規正法を徹底的に遵守し、限りない透明性を持って国民に向けて公開することを確立せねばなりません」と述べ「国民の皆様方にもう一度、政治を信頼していただくため、私自身も説明責任を果たし、更に透明性を高める努力を最大限していくことを固くお約束申し上げます」と語った。
演説の最後に「勇気と真心をもって真実を語り、国民の皆様の納得と共感を得られる政治を実践することにより、政治に対する信頼を取り戻し、日本の未来を創り、日本の未来を守り抜く決意です」と述べた。
10月27日実施の総選挙に、少なくとも「裏金議員」を比例単独候補にすることは絶対にあってはならない。石破内閣への信頼はその時点で完全崩壊する。(編集担当:森高龍二)