自衛官の処遇改善「早急に検討する」石破総理

2024年10月09日 06:35

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石破茂総理は7日の衆院本会議で立憲民主党の野田佳彦代表の自衛官の処遇改善に関する質問に答えた

 石破茂総理は7日の衆院本会議で立憲民主党の野田佳彦代表の自衛官の処遇改善に関する質問に答え「防衛力最大の基盤は自衛官」と強調し「防衛力を発揮するためには装備だけではなく、人的基盤の強化が不可欠」と述べた。

 そのうえで「自衛官が定員割れになっている状態を放置することは大きな問題。待ったなしの課題に対して、私を長とする関係閣僚会議を早期に立ち上げ、早急に検討し、成果を得ていく」と明言した。

 野田氏はこの日の質問で「自衛官の待遇改善を図るための関係閣僚会議の設置を評価する」と述べた。

 野田氏は「警察予備隊設置以来、実員が定員を達したことがない。特に最近は、任期付き自衛官は募集数の半分しか確保できなかった。どんなに防衛費を増強し装備を充実させても、それを取り扱う人が集まらなかったら『絵に描いた餅』だ」と指摘。

 野田氏は「自衛官の待遇改善は急務だ」と提起し、給料の安さや官舎の貧弱さ、定年の早さを特に課題に挙げた。定年延長への取組みは進みつつあるものの、いずれも50代中盤になっており、どこまで見直していくか課題になっている。(編集担当:森高龍二)