中谷元防衛大臣は8日の記者会見で、米軍が米軍那覇港湾施設へ自律型無人艇を配備し、実証運用するとしていることについて記者団に問われ「米側から自律型無人艇の実証運用に関して包括的な検討を実施し、インド太平洋地域の重要性、地域の安全保障環境、米海兵隊の任務、能力を考慮し、那覇港湾施設に一時展開するという決定をしたと説明を受けている」と語った。
そのうえで、中谷大臣は「基地負担軽減を一層進めていくことは重要であり、米側に対しては安全面に最大限配慮しつつ、周辺地域に与える影響を最小限にとどめるように引き続き働きかけをしていく」と強調。
今回の実証運用に関しては「今月4日の金曜日に那覇市、伊江村、うるま市、金武町、沖縄県のほか関係する漁業協同組合等に対して説明を行った」と語った。また「沖縄県から質問をいただいており、真摯に回答するなど丁寧な説明、適切な情報提供に努める」とした。
また今回の実証運用については米側から「沖縄本島、これの沿岸海域付近において部隊に対する物資輸送等の補給活動を行っていく、様々な評価等を実施するもので、米軍の後方支援機能の強化を目的とすると説明を受けている」と述べた。(編集担当:森高龍二)