立憲民主党の野田佳彦代表は今年最後の定例会見で先の総選挙で「比較第2党に甘んじた」として「比較第1党で政権交代」を目指したが目的を果たしていない、と改めて『政権前夜が続く状態になった』と、政権交代へ引き続き戦っていく姿勢を冒頭に示した。
また臨時国会に関しては「与野党伯仲国会が生まれ、委員長ポストを獲得することにより、『熟議と公開』を旨とする国会運営を目指した国会になった。手探りでスタートしたが、補正予算で28年ぶりに修正ができたことや野党7党で提案した旧政策活動費の廃止も自民党にも理解をいただき実現できるなど、一定の成果を得ることができた」とし「これを踏まえて来年の通常国会に臨んでいきたい」と語った。
これまでの政倫審の状況についての受け止めを聞かれ、野田氏は「総選挙での非公認などもあって進んで(当該議員が)出席する空気になったことは前進」としたものの「秘書に任せていた、など弁明が多く(裏金の)事態解明につながったようなことは少なかったように思う。ただ、党とのやりとりで(不記載に)せざるを得なかったとか、党主導の下で行われた形跡が強かったので、旧安倍派の元会計責任者の国会への参考人招致の必要性がますます出てきた」と提起した。(編集担当:森高龍二)