馬毛島購入額の積算根拠いずれ説明する 防衛相

2025年01月16日 06:57

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中谷大臣は「2019年11月に、馬毛島の大半の土地を所有する方との間で約160億円の売買額で一定の合意を得ており、現在、取得手続を進めてきている」と説明

 政府が鹿児島県西之表島で進めている「馬毛島基地」の建設経費が契約高で1兆円を超えたと共産党機関紙「赤旗」が報じた。経費は「青天井に膨らむ恐れがある」とも報じた。

 馬毛島基地では米空母艦載機の離着陸訓練や自衛隊戦闘機の離着陸訓練が予定されている。

 この馬毛島の土地購入価格についても買収額の積算根拠が10日の記者会見でも記者団から「明らかにする考えがあるのか」中谷元防衛大臣に質問が飛んだ。

 中谷大臣は「2019年11月に、馬毛島の大半の土地を所有する方との間で約160億円の売買額で一定の合意を得ており、現在、取得手続を進めてきている」と説明。

 積算根拠について「取得についての調整や交渉は現在行われております。相手方との関係もあり、現時点で明らかにすることは考えていない」とした。

 そのうえで「売買額は様々な要素を総合的に勘案し、土地所有者との交渉を通じて決定したものであり、適正なものと考えている」と述べ「御指摘の売買額の根拠等については今後、適切な段階で説明したいと考えている」と時期を示さず、説明はしたいとのみ答えた。

 また基地建設の意義について「南西地域の防衛態勢が強化されることとなり、我が国全体の安全確保につながると考えている。早期運用が開始できるように整備を進めていきたい」と答えた。(編集担当:森高龍二)