物価高騰に加え、変動金利住宅ローンも上昇。それでも家づくりをあきらめない方法

2025年02月11日 09:00

画・「30年以内に震度7の地震が来る」半数。自宅の耐震性「わからない」3分の1。

変動金利の住宅ローンを抱える家計にとっては深刻で、仮に35年の変動金利ローンで金利が0.25%から0.5%に引き上げられた場合、毎月の返済額は約2412円増加することになる

 物価の高騰で家計が困窮する中、日銀が1月24日に政策金利を年0.25%から0.5%に引き上げる追加の利上げを発表し、動揺が広がっている。

 変動金利の住宅ローンを抱える家計にとっては深刻で、仮に35年の変動金利ローンで金利が0.25%から0.5%に引き上げられた場合、毎月の返済額は約2412円増加することになる。もしも住宅の購入時点で優遇された金利水準で借り入れていたとしたら、増額幅はさらに大きくなる。変動金利の宿命的なリスクとはいえ、物価高騰と相まって、中にはやむを得ずに持ち家を手放さざるを得ない家庭も増えるのではないだろうか。住宅ローン減税など、まさに焼け石に水だ。

 そんな中、各ハウスメーカーには住宅ローンに関する相談が急増しているという。

 株式会社AQ Groupの注文住宅ブランドであるアキュラホームの調べによると、住宅購入の際の悩みごとのトップ5の内、1位が「お金」のことらしい。ちなみに2位は「土地」で、3位が「建物の性能」、4位が「間取り・動線」、5位が「工期(スケジュール)」となっている。夢のマイホームを建てようとしているのに、一番の不安が「お金」とは、あまりにも夢の無い話だ。

 そこで同社では、住宅ローンの相談をはじめとする家づくりの悩みに応えるべく「アキュラめない家づくり相談会」を無料で開催している。相談会に参加するための手続きも簡単だ。WEBで予約し、近くにあるアキュラホームのモデルハウスでは、住宅の専門家が個別の悩みに寄り添ったアドバイスをしてくれる。同相談会は年間で4000組以上の予約が殺到しているという。人気もさることながら、それだけの数の相談に対応しているということは、千差万別の顧客の悩みに対して、充分な情報や知見が蓄積されていると考えられる。とくに初めてマイホームを検討している人にとっては、心強い相談相手となるだろう。また、他社メーカーなどで、住宅購入を諦めてしまった人や、諦めようとしている人も、諦めてしまう前に一度、同社の相談会に申し込んでみてはいかがだろうか。文字通り、夢のマイホームを「アキュラめない」で済むかもしれない。

 また、リクルートが運営する不動産・住宅情報サイトSUUMOの相談窓口であるスーモカウンターでも、住宅購入の際の悩み相談や講座を無料で開催している。SUUMO自体はあくまで情報サイトなので、セールスを警戒する必要もなく、インターネットや電話を通じて相談できるという手軽さもあって、これまでに47万組以上もの相談を取り扱っている。相談者の満足度も97.2%と非常に高く、スーモカウンターで悩みを相談することは、家づくりを検討する際の新定番になりつつあるようだ。

 住宅購入は、多くの人にとって最も高額な買い物の一つ。それだけに悩みや不安がつきまとうものだ。しかし、お金もさることながら、タイミングも大事だ。ライフサイクルのタイミングを見誤ったり、一度諦めたりしてしまうと、一生、マイホームを購入する機会を逃してしまうかもしれない。AQ GroupやSUUMOだけでなく、多くの住宅メーカーや展示場では無料の相談会が開催されている。現在、住宅購入を検討している人はもちろん、将来的な購入、建築、リフォームを考えているという人はぜひ一度、こういった専門家による無料相談サービスを利用してみてはいかがだろうか。(編集担当:藤原伊織)