ホンダにF1グランプリ(GP)で1965年、F1挑戦2年目にして初勝利をもたらしたグランプリマシン(RA272)と同じカラーリングを纏った最新マシンが2025年日本グランプリ(GP)で疾駆する。Honda RA272初優勝から60年を記念した特別なデザインのF1マシンが、ホンダの地元・鈴鹿でチャンピオンシップを競うというもの。
具体的には、2025年4月4日~6日に鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開催される「2025 FIA F1世界選手権シリーズ Lenovo 日本グランプリレース」に出走するOracle Red Bull Racing(オラクル・レッドブル・レーシング/Red Bull Racing)マシン「RB21」に、スペシャルカラーリングを施すと発表した。
なお、このスペシャルカラーリングを施したショーカーは、4月2日および4月4日から4月6日に東京お台場で開催される「F1 TOKYO FAN FESTIVAL」に展示される。
ホンダのF1参戦を紐解くと、ホンダが四輪事業に進出したのは1963年。そして無謀にも翌1964年8月2日に行なわれた世界最高峰の自動車レース、ドイツF1グランプリ(GP)に参戦してしまったのだ。
そして、参戦2年目の1965年最終戦のメキシコ・グランプリで初優勝を飾ってしまった。F1参戦の2年目、優勝マシンをドライブしたのはリッチー・ギンザー選手。この時のマシンがHONDA RA272だ。
翌1966年からレギュレーションが変わりエンジン排気量3000cc に拡大されることが決まっていたため、ホンダは新型車を開発せず、前年のマシン「RA271」の改良で臨んだ。
エンジンはRA271と同じ1500ccの12気筒48バルブながら、規定(450kg)より75kgも重かった車両重量の軽減(498kg)と信頼性の向上を図り、エンジン出力も引き上げ(230ps)ていた。
現在、11号車(メキシコGPのギンサー車)と12号車(同GPのバックナム車)の2台がツインリンクもてぎのホンダコレクションホールで動態保存されている。2020年には日本自動車殿堂が選ぶ「歴史遺産車」に選ばれた。(編集担当:吉田恒)