ルノー・ジャポン コンパクトSUV「チャプター」のハイブリッド仕様、国内発売

2022年08月28日 10:01

Renault Captur HV

ルノーは、全長4230mm×全幅1795mm×全高1590mm、ホイールベース2640mmのコンパクトSUV「チャプター」にハイブリッドユニット「E-TECH HYBRID」を搭載して日本発売、価格374.0万円~389.0万円

 ルノー・ジャポンはルノーのコンパクトSUV「チャプター」にハイブリッドユニットのE-TECH HYBRIDを搭載して国内発売したと発表した。

 ルノー・チャプターはフレンチ・デザインが際立つエクステリア、機能的でクラスを超えた高い質感のインテリア、そして先進のADAS(先進運転支援システム)を備えたコンパクトSUVモデルだ。そのボディサイズは、全長4230mm×全幅1795mm×全高1590mm、ホイールベース2640mm。車両重量はガソリン仕様車のインテンス・テックバックよりも110kgほど重い1420kgだ。

 その小さなSUVに、ルノーのコンパクトモデル、ベース車両であるルーテシアと同様のパワートレーン、E-TECH HYBRIDシステムを積んだというわけだ。この軽量コンパクトなHYBRIDシステムは、ルーテシア搭載車で非常に高い評価を受けたシステム。

 概ね100%モーター駆動のEVモードで発進し、極めてスムーズにかつダイレクト感を伴って加速。市街地では静かでスムーズな走り、郊外のオープンロードではハイブリッド車のイメージを覆す、レスポンシブルな爽快な走りをもたらす。E-TECH HYBRIDには、1.2kWh(250V)の駆動用バッテリーを搭載し、市街地走行時には、このバッテリーに充電された電気で積極的にモーターのみで走行し、燃費向上に貢献する。

 E-TECH HYBRIDは、ルノー/アルピーヌの長年にわたるF1・GP参戦で培ったハイブリッド設計のノウハウを活用したシステムだ。パワートレーンはメインモーターとHSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター)のふたつのモーター、1.6リッター直列4気筒自然吸気エンジン、そしてこれらを繋ぐトランスミッションの電子制御ドッグクラッチマルチモードATで構成され、従来のパワートレーンにはないダイレクトかつスムーズなドライブフィールを獲得した。

 電子制御ドッグクラッチマルチモードATは、モータースポーツで使用されるドッグクラッチを採用、一般的なクラッチやシンクロを省き、軽量化とコンパクト化を図ったギアボックスだ。モーター側にふたつ、エンジン側に4つのギアを持ち、これらギアを組み合わせた12速でモーター、エンジンから動力を効率よく引き出す。

 1.6リッター自然吸気エンジンは、ルノー日産アライアンスのコンパクトモデルに搭載する日産製4気筒エンジンHR16型を採用した。が、エンジンマッピング、ピストン、コネクティングロッド、クランクシャフトなど、いくつかのパーツをE-TECH HYBRIDに合わせて新たに開発した。このE-TECH HYBRIDで、ルノーは実に150以上の特許を取得した。

 このエンジンの単体での出力&トルクは67kw(91ps)/144Nmで、組み合わせるメインモーターは36kw(49ps)/205Nmを発揮。加えてHSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター)の15kw(20ps)/50Nmがアシストする。

 E-TECH HYBRIDは、モーターとエンジンを走行状況に応じてもっとも効率良く組み合わせて燃費の向上、排出ガスの削減を達成する。同時にレスポンスの良い快適な走りが楽しめます。発進時は、エンジンを使用せずに低速域で効率の高いモーターのみで駆動。直後から力強いトルクを得ることができ、スムーズでレスポンスのよい発進が可能だ。

 中速域ではモーターとエンジンを最適に組み合わせ、素早いレスポンスと息の長い加速が得られる。従来のハイブリッド車が不得意としていた高速域では、巡行時に効率の高いエンジンを積極的に使用し、追越し加速時にはエンジンにモーターのアシストを加える。

 ルノー・チャプターE-TECH HYBRIDの価格は374.0万円で。運転席電動調節機能付きレザーシート仕様の“レザーパック”車が389.0万円だ。(編集担当:吉田恒)