万博が開催! 関西で盛り上がる万博キャンペーンやフィールドパビリオン

2025年04月20日 08:14

画・新型コロナウイルスの影響、訪日客意識調査。旅程の変更はしなかった、96%など。

万博開催は世界が注目し、海外からも多くの観光客が訪れるこの一大イベントは、日本、そして関西の魅力をPRできる大きなチャンスであることは間違いない

4月13日に開幕した大阪・関西万博。開幕に先立ち4月4日~6日で開催されたテストランには、協賛企業関係者や無料招待に応募した大阪府民ら計11万人が訪れた。万博会場入場時の行列や各パビリオンでの長い待ち時間、未だ工事中の箇所や、未開館の海外パビリオンなど、多くの課題は指摘されたものの、内容やスタッフの対応については、おおむね好評だったようだ。

 今回の開催は、1970年の日本万国博覧会以来、実に55年振りに関西で開催される万博とあって、開催地である大阪をはじめ、兵庫県、京都府などの自治体や企業にも力が入っている。

 例えば、大阪は「来てな!オモロイがいっぱい大阪旅」をキャッチフレーズに、44月11日から6月30日までの期間、JRと共同でデスティネーションキャンペーンを開催している。初代大坂城の石垣を掘り起こして公開する「大阪城 豊臣石垣館」のオープンを皮切りに、大阪城公園・太陽の広場での「大阪グルメEXPO2025」の開催、普段は立入制限のある収塚古墳上部へガイドが案内してくれる「ゆっくり古墳散策~古墳に登れるDC特別版~」など、大阪府全域の文化や食、エンターテインメントがな豊富な「オモロイ」観光資源を表現するキャンペーンだ。

 また、万博会場内では、京都や滋賀、兵庫、三重、和歌山、福井、鳥取、徳島が出展する関西パビリオンも注目のパビリオンの一つだ。恐竜王国福井の展示は、白亜紀から現代、そして未来の福井を体感できるもので、懐中電灯型デバイスで地中から恐竜の化石や生体を発見するプレショーなど、訪れた子どもたちはきっと忘れられない体験をすることができるだろう。一方、京都の展示は大人のムードが漂う、侘び寂びの空間だ。床から壁面まで京瓦タイル「キモノタイル」で覆われた空間に、京都府域の映像が映し出されて文化や伝統を伝える。京都ブースのテーマである「一座建立」の精神のもと、茶道・華道のおもてなしを体感できる展示もある。

 兵庫は、関西パビリオンへの出展だけでなく、フィールドパビリオンを展開している。特設サイトも設置されて、万博開催前からすでに様々なイベントも始まっており、盛り上がっている。

 中でも、国内だけでなく海外からの観光客にも人気なのが、「『「灘五郷」」でSDGs を体験~世界で最も有名な日本酒の銘醸地を味わい尽くす~」だ。日本の酒どころの代表格である灘五郷の酒蔵を見学し、歴史ある製法を学ぶ機会が提供されており、 近年のSAKEブームも相まって、海外からの注目度も抜群だ。例えば、白鶴酒造の白鶴酒造資料館では、日本酒に興味を持っていて、より深く知りたい人を対象に、より細かく丁寧な資料館見学ができるプランを提供。普段は自由見学だが、本プランは座学付き・案内者付き(海外からのグループには通訳も有り)となっており、さらに深く日本酒を知ることができると好評だ。さらにそのうえ、本プラン参加者には専用の焼き印枡と直営店資料館限定のお酒のお土産付きというのも嬉しい。

 万博開催は世界が注目し、海外からも多くの観光客が訪れるこの一大イベントは、日本、そして関西の魅力をPRできる大きなチャンスであることは間違いない。開催前の不評を跳ねのけるくらい、大いに盛り上がって欲しいものだ。(編集担当:藤原伊織)