20日から全国で陸海空実働演習 安全配慮強調

2025年10月20日 20:50

 防衛省・自衛隊は20日から31日にかけ、全国で陸海空による自衛隊統合演習(実動演習)を行う。高知県の須崎港でも予定され、地元住民らの市民団体が演習は安全・安心を脅かすことにつながるとして中止を求めて反対している。

 中谷元防衛大臣は須崎港を訓練場所に選んだ理由について記者団の問いに「須崎港の訓練については訓練内容や参加部隊等の状況を踏まえて決定した。須崎港が特定利用港湾とされたことをもって訓練を実施するものではない」と強調した。

 中谷大臣は「高知駐屯地における統合電磁波作戦訓練や須崎港において海上自衛隊の訓練支援艦への燃料・資機材の搭載訓練を実施する。訓練の目的は戦後、最も複雑な安全保障環境の下に、あらゆる事態に切れ目ない対応ができるよう、そのことによって国民生活を守るために必要な訓練という認識の下に実施する。訓練実施に様々な御意見があろうかと思うが、地元の皆様の理解と協力が得られるように丁寧な説明、適切な情報提供に努めていくとともに、安全面に十分配慮し、影響が最小限に留まるように努めながら実施していく」とした。(編集担当:森高龍二)