NISSAN、北米で日産車初となるPHEV、「ROGUE」プラグインハイブリッド発表 三菱自からOEM供給受け

2025年11月21日 06:27

 日産自動車の子会社である北米日産会社は17日、北米市場で日産初となるPHEV(プラグインハイブリッド)モデル「ローグ(ROGUE)プラグインハイブリッド」を発表した。このモデルは11月21日から30日まで開催されるロサンゼルス・オートショーで一般公開され、2026年初頭から米国で販売を開始する予定だ。

「ローグ プラグインハイブリッド」のパワートレーンは、基本的に三菱自のアウトランダーPHEVと同じ、2つの電気モーター、20kWhリチウムイオンバッテリー、2.4リッターガソリンエンジンを組み合わせたシステクで駆動する。このシステムは、モーターとガソリンエンジンの出力をシームレスに融合させている。

 つまり、新型ローグPHEVは三菱自からOEM供給を受けるモデルで、外観はともかく、中身はアウトランダーそのもの。このPHEVシステムは、2024年10月のマイナーチェンジ前のアウトランダーPHEVの仕様に準じるものであり、日本仕様ではすでにバッテリー容量の拡大やシステム出力の向上が図られている。

 バッテリーの充電は、家庭用充電設備で約7.5時間あれば満充電まで可能だ。システム出力は、最高出力248馬力、最大トルク322 lb-ftを発揮し、駆動方式はインテリジェントAWDを全車標準で、7つのドライブモード(ノーマル、パワー、エコ、ターマック、グラベル、スノー、マッド)を備え、シーンに合わせてパワーとAWDシステムのトルク配分を最適化する。EPA基準でEV走行距離38マイル(約61km)、総航続距離420マイル(約676km)を実現するという。

 「ローグPHEV」は、2列目シートがスライド、リクライニング、前倒し可能で3列目へのアクセスが容易な、7人乗りの3列シートを設定。荷室も柔軟性に優れており、3列目格納時には余裕の積載能力を発揮する。リアゲートにはパワーゲートを標準装備し、リアドアは70度まで開く。

 安全装備が標準で充実しているのも特徴だ。「ニッサン セーフティシールド360」を全車標準装備とし、11個のエアバッグと多彩なADAS(安全・運転支援技術)を備え、ドライバーと乗員に安心感を提供する。すべてのモデルに自動緊急ブレーキ(歩行者検知付き)、ハイビームアシスト、車線逸脱警報、後方交差警報、ブラインドスポット警告、後退時自動ブレーキを搭載するとともに、移動物体検知付きインテリジェントアラウンドビューモニターや、加減速とステアリング操作を同時に支援する「ProPILOT Assist 1.1」も標準装備される。(編集担当:吉田恒)