今回のニュースのポイント
2026年の父の日を前に公表された最新の意識調査や百貨店の購買データから、今年のギフトトレンドは「実用性」と「消費型・体験型」へシフトしている実態が浮かび上がりました。母の日の「カーネーション」のような絶対的な定番がない父の日市場では、贈る側の「何を贈れば喜ぶか分からない」という悩みが根強い一方、受け取る側の父親は「家族と一緒に楽しめる食のギフト」や「実用的な嗜好品」を求める傾向がみられます。百貨店の店頭やオンラインストアでは、ウナギや高級肉といったグルメに加え、日本酒などの酒類も引き続き人気を集めています。
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毎年6月の第3日曜日に迎える「父の日」は、5月の「母の日」と比べてギフトの選択肢が幅広く、消費動向にも独自の特徴が表れます。母の日にはカーネーションという定番が存在しますが、父の日市場では日本酒などの酒類、高級グルメ、ウナギ、ファッション小物、趣味用品など多様な商品が候補となります。そのため、贈る側からは「感謝の気持ちはあっても、何を贈れば喜んでもらえるのか分からない」という声が毎年のように聞かれます。
こうした消費者心理を反映するように、今年実施された父の日に関する意識調査からは、家族関係とギフト選びの実態が見えてきます。調査では、多くの子どもが「父親に感謝している」と回答する一方で、約半数が「父親の趣味や今欲しいものを十分に把握できていない」と答えました。一方で、父親側への調査では「形式的な記念品よりも、日常的に使えるものや、すぐに楽しめるものを重視する」との回答が目立ちました。双方の意識をつなぐキーワードとして、「実用性」の重要性が改めて浮き彫りになっています。
こうした傾向は、百貨店の売れ筋商品にも表れています。三越のオンラインストアや店頭では、専門店のウナギやブランド牛などの高級グルメに加え、日本酒などの酒類も人気を集めています。ここから読み取れるのは、長く残る「モノ」を贈るスタイルから、その場で楽しめる「食」や「体験」を重視するスタイルへの変化です。市場関係者からは、「家族で食卓を囲むきっかけになる体験型・消費型ギフトへの需要が高まっている」との見方も聞かれます。
その消費トレンドの中でも、依然として定番として支持されているのが日本酒をはじめとする酒類セクターです。父の日市場において日本酒や焼酎、ビールは定番としての地位を確立していますが、今年は特に「普段自分では買わない、少し上質なものを贈る」という需要がみられます。「獺祭」など全国的な知名度を持つ銘柄がギフト市場で広く選ばれる一方で、地域銘柄や限定商品への関心も高まっており、選択肢の多様化が進んでいます。
ギフト選びでは、第三者機関による品質評価を参考にする消費者も少なくありません。大手酒造会社でも国際的な評価を受けている商品があり、安心感のある選択肢として注目されています。例えば、「白鶴 まる」で有名な白鶴酒造の商品も、国際的な品質評価で高い評価を受けています。2026年のITI(国際味覚評価機構)では「特撰 白鶴 特別純米酒 山田錦」が2年連続の最高位の「3つ星」を、モンドセレクション2026では「白鶴 大吟醸 720ml」が15回目の金賞を受賞しています。こうした受賞歴も、商品選択時の判断材料の一つとなりそうです。
今年の父の日市場では、ウナギや高級肉、日本酒などのギフト需要が引き続き高い関心を集めています。母の日のような絶対的な定番が存在しないからこそ、実用性や体験価値を重視したギフト選びが広がっており、今後もこうした傾向が続く可能性があります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













