ランチ代「高い」84%、半数が500円未満を希望 それでも昼休みは削りたくない

2026年10月26日 12:18

画・外食不況。ファストフード、ファミレスは回復傾向。居酒屋は未だ4割と回復の兆し見えず。

飲食店のカウンター席。味の素の調査では、仕事の日に外食や購入するランチの価格を高いと感じる人が84.1%に上った。(イメージ画像)

今回のニュースのポイント

味の素が公表した調査によると、働く男女の84.1%が外食や購入するランチの価格を「高い」と感じ、希望する予算では500円未満が50.0%を占めました。一方で、昼休みについて「ランチ時間の確保」(48.5%)や「一息つく感覚」(44.7%)は諦めたくないとする意向も示されました。森永乳業の別調査(会社員500人対象)では64.6%が休憩中に十分に休めた気がしない経験を持つなど、昼食費の抑制志向と休息の質がともに意識されています。

本文
 日々の就業環境において昼食の費用負担に対する意識が高まる中、価格を抑えつつも昼休みの休息を重視する実態が示されています。味の素株式会社が10月21日に発表した意識調査によると、仕事の日に外食をしたり購入したりするランチの価格について、回答者の84.1%が「高い」と感じていることが分かりました。また、ランチにかける希望予算として「500円未満」を挙げた人が50.0%に達する一方、昼休みという時間や仕事の合間に一息つく感覚を大切にしたいと考える傾向も同時に表れています。

 この調査は2026年9月10日から14日にかけてインターネット上で実施され、20代から50代の有職男女454人が回答しました。回答者には会社員以外の就労者も含まれており、対象は就業形態を限定しない働く男女となっています。外食や店頭購入の昼食に割高感を抱く人が8割を超える中、希望予算では「500円未満」が半数を占めました。なお、この500円未満という割合は、実際に毎日支出している確定金額ではなく、回答者が望ましいと考えている昼食の予算水準を示したものです。

 支出を抑制したいという意向が目立つ一方で、昼休みそのものの質や時間の確保を譲りたくないと考える人も少なくありません。「仕事の日のランチで諦めたくないこと」を尋ねた調査では、「ランチ時間の確保」を挙げた人が48.5%に達し、「仕事から離れて一息つく感覚」も44.7%が選択しました。昼食を単に空腹を満たすための行為や出費の対象として捉えるだけでなく、業務から一時的に離れて心身を休める重要な時間として位置付ける意識がうかがえます。

 さらに、昼休みにおける心理的な切り替えに対する需要の高さも示されています。調査において「ランチ時に気分転換を必要と感じるか」を尋ねたところ、85.3%が「必要と感じる」と回答しました。午前中の業務を終えた後に一度気持ちをリセットし、午後の就業へ向けて体制を整える時間として、昼休みの持つ機能が広く認識されています。ただし、この意識が仕事の生産性向上や具体的な業務成果に直結するかどうかは、今回の調査の検証範囲には含まれていません。

 一方、別の調査からは就労者が実際に得られている休憩の充実度に関する課題も浮き彫りとなっています。森永乳業株式会社が10月15日に公表した調査(全国の20〜50代の会社員500人対象)によると、「休憩時間があっても十分に休めた気がしないことがある」と答えた人が64.6%に上りました。こちらは会社員を対象とした別個の調査であり、味の素の調査対象者と直接一致するものではありませんが、形式的な休憩時間が確保されていても、実質的な休息の実感を得ることが容易ではない実態を補足しています。

 今回の調査結果からは、日々の昼食価格に割高感を覚え、予算を500円未満に抑えたいと望む節約志向とともに、昼休みの時間確保や気分の切り替えを諦めたくないという休息への希望が併存している様子が読み取れます。昼食にかける費用の見直しと、日中の就業生活を支える休憩時間の充実は、それぞれ独立した視点から向き合うべき課題となっています。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)