【日経平均】179円高で4年半ぶりの12500円台に

2013年03月15日 19:49

 NYダウは83ドル高で破竹の10連騰。アメリカ人が好きなお祭り騒ぎはなかなか終わらない。15日朝方の為替レートはドル円は96円近辺、ユーロ円は125円近辺で前日とほぼ同水準。政府の月例経済報告が景気の基調判断を3ヵ月連続で引き上げたニュースも入り、日経平均は56.49円高の12437.68円で始まり、すぐに12日につけた取引時間中の昨年来高値12461円を更新。前場で12500円台にもタッチした。為替がやや円安に進み、上海市場が大きく反発したこともあって後場は一段高となり、12550円に何度もタッチした末、179.76円高の12560.95円の高値引け。星取は3勝2敗でも5日間で277.33円上昇したこの週の取引を終えた。12500円台は2008年9月9日以来。TOPIXは+13.48の1051.65だった。売買高は38億株で、売買代金が2兆円を超えた日はこれで8日連続している。

 業種別騰落率上位は海運、ゴム、陸運、鉱業、繊維の順。マイナスだったのは銀行だけで、騰落率下位は非鉄金属、証券、鉄鋼、情報・通信の順だった。

 この日、ひと皮むけたような上昇ぶりを見せたのがソニー<6758>で、165円高で株価1600円台を回復し、値上がり率11位、売買高3位、売買代金1位だった。大和証券が投資判断を2段階引き上げたのが材料だが、思い切った資産売却も投資家の好感を呼んでいる。パナソニック<6752>は13円高、シャープ<6753>は8円高、今期2円増配見込みの日立<6501>は11円高、東芝<6502>は4円高で、電機株は好調。自動車は日経新聞で「円高修正を追い風に収益回復は鮮明」と書かれたトヨタ<7203>は70円高、ホンダ<7267>は95円高だったが、今や中国関連ともみなされる日産<7201>は7円安。ただしコマツ<6301>は8円安、日立建機<6305>は7円高、ファナック<6954>は290円高で、中国関連銘柄でも明暗は分かれていた。商社は三井物産<8031>10円高、三菱商事<8058>6円高と反発した。

 ソニーと並ぶこの日の上昇株が300円高の信越化学<4063>で、TPP・農業関連で56円高のクボタ<6326>、100円高の武田 <4502>、160円高の京セラ<6971>とともに昨年来高値を更新した。不動産は三菱地所<8802>は59円高で終えたが、三井不動産<8801>は48円安と分かれた。業種別騰落率で唯一のマイナスだった銀行はメガバンク3行が全て下落し、野村HD<8604>は2円高だった。

 前日にTOPIXの浮動株リバランス調整を終えたJT<2914>は55円安で続落したが、この日は大引け時点でFTSEジャパン・インデックスが浮動株比率を調整するリバランスが行われた。3200億円規模の買いニーズがあったといわれ、買い対象の9円高のセブン銀行<8410>、85円高のJAL<9201>、200円高のJR東日本<9020>、260円高のJR東海<9022>や信越化学が高値引けになっていた。

 この日の主役は「海運株」。東証1部上場9銘柄全てプラスで、昨年来高値更新のオンパレード。業種別騰落率でダントツの1位になった。値上がり率ランキングでは1位に66円高の共栄タンカー<9130>、2位に40円高のNSユナイテッド海運<9110>、3位に80円高の乾汽船<9113>、4位に21円高の第一中央汽船<9132>、5位に80円高の明治海運<9115>が入って1~5位を独占。10位にも70円高の飯野海運<9119>がランクインした。売買高ランキングでも2位に9円高の川崎汽船<9107>、5位に第一中央汽船、6位に16円高の日本郵船<9101>、8位に共栄タンカー、12位に19円高の商船三井<9104>が入っている。国際航路の不定期船運賃の指標バルチック海運指数が上昇を続け、この日の午後6時からは安倍首相がTPP交渉参加を正式表明して貿易の拡大が期待され、船会社の株が一斉に買われ、この日はまるで4ヵ月早くきた「海の日」のようになった。構造不況業種と呼ばれて久しい「ニッポン商船隊」も、待てば海路の日和あり、か?(編集担当:寺尾淳)