日産に新技術、時速60kmでも衝突事故回避

2010年07月30日 11:00

 日産<7201>は時速60kmという高速度域から追突事故を回避する支援を行う新技術「衝突回避支援コンセプト」を発表した。

 「衝突回避コンセプト」は、高感度レーダーセンサーにより、前方の車との車間距離と相対速度を監視し、衝突を回避する支援を行う新技術。減速操作が必要であると判断すると、表示と音で注意を促す。その際にアクセルペダルを押し戻し、滑らかに緩制動も同時に行い、減速させる。また、追突の可能性があると、自動的に強い制動を行い、シートベルトを巻き上げ、ドライバーや同乗者の拘束性を高めるという。このように、前方の車両を早期発見し、警告表示および警告音を発するとともに、危険に近づかないよう支援するという特徴を持っている。これらは、滑らかに減速していくので、急制動による後続車からの追突を避けることも期待される。

 同社は、「クルマが人を守る」という考えのもと、安全技術の開発を推進。運転の主体は人であるという視点から、ドライバーに直感的に感じられる運転操作の支援を行っていくという。
(編集担当:山下紗季)