ミツバチ大量失踪解明の為の緊急公募に8件採用決定

2009年11月02日 11:00

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山田養蜂場が、ミツバチ研究と予防医学的研究のさらなる発展と若手研究者の研究支援を目的とし設立した「山田養蜂場 みつばち研究助成基金」において、CCDおよびミツバチ減少問題の原因解明および対策の検証を目的とした研究を緊急公募。8件のテーマが採用された。

 山田養蜂場は、2009年7月末より緊急に公募を実施した「2009年度 山田養蜂場 みつばち研究助成基金」追加募集において、8件の研究テーマの採用が決定した。

 同社は、2008年にミツバチ研究と予防医学的研究のさらなる発展、若手研究者の研究支援を目的として「山田養蜂場 みつばち研究助成基金」を設立。今回は、通常の募集ではなく、2006年より世界的規模で問題となっているミツバチ大量失踪現象(CCD)および、国内におけるミツバチ不足に関して、国内においていち早くCCDの研究助成を行った山田養蜂場が、原因の追究だけでなく、養蜂現場での問題解決につながる実践的な研究を行うことが、必要とされているとの考えから、追加で緊急募集したもの。厳選なる審査の結果、「CCD発生の実態調査と農薬との関連性」や「CCDの発生指標としてのストレス応答遺伝子の探索」など、様々な原因説に対し多角的な視点で解明に挑む8テーマの助成を決定した。

 研究期間は2009年10月~2011年9月末ごろまでの約2年間を予定している。同社は今後も、「山田養蜂場 みつばち研究助成基金」において、ミツバチ・予防医学の研究や関連する様々な技術開発など多岐にわたるミツバチ研究を支援していく他、CCDの原因解明にも努めていく考えだ。