医薬品のネット販売で厚労省第6回検討会

2009年05月08日 11:00

 6月の改正薬事法施行に伴い、医薬品販売制度が大きく変わり、一般用医薬品のネット販売や通販では薬の副作用リスクが最も低い第3類医薬品以外の医薬品(第1類、第2類)は販売できなくなる(省令で規定、6月施行)。

 このため、ネット販売で第3類以外の医薬品を現在購入している消費者や医薬品を販売しているネット業界などが「消費者の便宜を図るべき」とし、伝統薬業界も「(規制は)業界にとって死活問題」と、それぞれ省令の見直しを求めている。

 こうしたことから、舛添要一厚生労働大臣は今回の省令に賛否を示している両者や専門家、消費者らがひとつのテーブルで議論を深め、より良い方法を見出してほしいと医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会を2月に立ち上げ、すでに5回の会合を数え、5月11日には第6回会合がもたれる。

 6月の省令施行までに結論を導き出せればとの意向もあり、約2週間間隔で議論が交わされており、厚生労働省では検討会の成果次第で、省令見直しも視野に会をすすめている。

 第6回検討会の傍聴を希望する方は、きょう5月8日午後6時までに「第6回医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会傍聴希望」と標題を書いて、住所、氏名、職業(所属)、連絡先電話番号、ファックス番号を記し、ファックスで厚生労働省医薬食品局総務課へ申し込むこと。定員100名程度。ファックス番号は03-3591-9044

 なお、厚生労働省では「できるだけ多くの方に傍聴していただきたいと考えていますので、同一法人からの傍聴は1名に絞ってほしい。応募多数の場合は抽選になります。傍聴できない方には後日、連絡をしますが、傍聴できる方には通知などをしませんので、当日、直接、会場にお越しください」としている。

 検討会は東京都千代田区霞ヶ関1-2-2の厚生労働省省議室(中央合同庁舎5号館9階)で5月11日午後2時から開かれる。