日本が侵略されたら・・武力で抵抗と服従が同数

2009年03月17日 11:00

 もしも外国に侵略されたら、自衛隊に入って自衛官として戦う(6・2%)、自衛隊に入らないでゲリラ的に戦う(1・9%)と、いずれにしても「武力でもって戦う」人が8・1%ある一方で、「一切抵抗しない(侵略した外国の指示に服従し協力する)」という人も8・1%あることが内閣府の自衛隊・防衛問題に関する世論調査で分かった。

 調査は今年1月15日から25日の間で全国の20歳以上の男女3000人を対象に個別聴き取りによりアンケートに答えてもらったもので、1781人から有効回答があった。

 それによると、日本が外国から侵略された場合、どうするか、「何らかの方法で自衛隊を支援する」とした人は49・6%と前回(平成18年2月)に比べ3・9ポイント減少、「武力によらない抵抗をする」とした人は4・9ポイント増え、23%になっていた。特に、侵略した外国に対し不服従の態度を取り、協力しないなどの抵抗をする、との回答者は大都市で高い。「わからない」と答えた人も10・1%ある。

 また、各国の陸上、海上、航空兵力概数について提示した上で、全般的に見て日本の自衛隊は増強した方がよいと思うか、今の程度でよいと思うか、縮小した方がよいと思うかでは「今の程度でよい」との回答が65・1%と最も多く、「増強した方がよい」は14・1%、「縮小した方がよい」が10・7%だった。

 日本の平和と安全の面から関心を持っていることでは「朝鮮半島情勢」をあげた人が56・8%と最も高く、「国際テロ組織の活動」(43・7%4)「中東情勢」(31・8%)「米国と中国との関係」(30・9%)「中国の軍事力の近代化や海洋における活動」(30・4%)と続いた(複数回答)。