若者に急増 新型鬱 パソコン・スマートホンも要注意

2013年06月23日 21:40

 朝起きると気分が落ち込み、仕事を休んで、旅行や趣味を楽しもう。そんな従来にはなかった「新型鬱」を発症する若者が急増している。これまでは五月病と言って、鬱症状は40代以降に多かったが、ここ5~6年頃からこうした症状は、若者にその傾向が出始めた。

 脳神経の専門家は、こうした傾向は「最近の若者は、パソコンやスマートホンで、下を向いた姿勢が多くなり、こうしたことを長時間毎日続けると、首こりが起こる」とその要因を指摘する。首こりは、副交感神経の働きを阻害して、緊張状態をもたらし、頭痛やめまい、全身のだるさなどの症状が出るという。こうした状況が長く続くと、やがて精神にも悪影響が出て鬱につながるという。

 こうした状況を予防するには、蒸しタオルで、首を温めたり、組んだ両手で、後頭部を支えながら頭を後ろに30秒間倒したりして、首の筋肉を定期的に緩めることが効果的。と多くの専門家は指摘する。

 厚生労働省の調査によると、鬱をはじめとした気分障害で、平成23年に精神科にかかった20代の患者は、全国で、7万9000人もいるという。特に若者に多いのは新型鬱と呼ばれる症状だ。

 これまでの鬱の症状は、まじめで、仕事のミスが続くと「自分はダメな人間だ」と自らを責め、次第に心に変調をきたしていくのが一般的な症状だった。これに対して新型鬱は、都合の悪いことが起きると社会の所為にし、会社には行けないが、旅行などは楽しむなどこれまでとは正反対の行動をとるのが特徴と言える。

 驚いたことに会社を休んだから診断書を下さいと、病院に来る若者もいるそうだ。

 こうした傾向が増える要因として、ゆとり教育の影響を指摘する専門家もおり、実際多くの要因が、複合的に絡み合って新型鬱が発症するといった方が良いのかもしれない。(編集担当:犬藤直也)