【先週の振り返り】大阪から来た銘柄が合流し83円上昇した週

2013年07月21日 16:36

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世界が息を殺して発言を待ったバーナンキFRB議長の議会証言は当たり障りがない内容で安心した?

 前週末12日のNYダウは3ドル高、15日のNYダウは19ドル高で史上最高値を3日連続更新中。NY連銀製造業景気指数が前月から大きく上昇しても小売売上高は市場予測を下回るなど経済指標はまちまちでも、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、シティグループの4~6月期決算はことごとく市場予測を上回った。

 15日は中国の経済指標の発表ラッシュで、4~6月期の四半期GDP成長率は市場予測を0.1ポイント下回る+7.5%で、1~3月期より0.2ポイント低下し2四半期連続鈍化。年間成長率7%弱のペースで、中国政府目標の7.5%達成は微妙な情勢。鉱工業生産は市場予測を0.2ポイント下回る+8.9%、小売売上高は市場予測を0.4ポイント上回る+13.3%、生産者輸入価格は市場予測通りの+0.1%、1~6月の都市部固定資産投資は1~3月の+20.9%から鈍化して+20.1%だった。16日朝方の為替レートはドル円は100円前後、ユーロ円は130円台半ばで前週末よりも円安が進行していた。

 大証銘柄が東証に編入された初日の日経平均は88.63円高の14594.88円で始まった。システムトラブルはなく、すぐ14600円台に乗せる。その後は高値もみあいで、為替が円高に振れて11時前には14600円を割り込む。後場は上昇で始っても最後まで14500円台後半で動きが膠着する。バーナンキ議長の議会証言待ちの様子見が重し。終値は92.87円高の14599.12円で14600円にあと一歩で3日続伸。TOPIXは+8.55の1210.54。売買高は26億株、売買代金は2兆3219億円。

 33業種騰落率のマイナスは鉱業、空運、小売、非鉄金属、ゴムの5業種のみ。プラスの上位はパルプ・紙、その他製品、電気・ガス、海運、保険、その他金融の順だった。

 16日のNYダウは32ドル安で4日ぶりに反落。決算はゴールドマン・サックスは良くコカ・コーラは悪いなどまちまちで、バーナンキFRB議長の議会証言待ちの様子見ムードに支配された。17日朝方の為替レートは、ドル円は99円台前半、ユーロ円は130円台半ばで、円高ドル安が進行していた。

 欧米の株安と円高を受けて日経平均も107.32円安の14491.80円と反落スタート。東京市場も「バーナンキ待ち」で14500円前後で60円値幅の小動き・膠着状態が続く。後場に入ってもしばらくは変化しなかったが、午後1時台から動き出す。TOPIXがまずプラスになり日経平均も2時前に14600円にタッチした。その背景は円安ではなくファーストリテイリング<9983>が3日ぶりにプラスになったため。その後は14600円をはさむ小動きで、終値は大引けでプラスに滑り込み15.92円高の14615.04円の高値引けで4日続伸。TOPIXは+2.70の1213.24だった。売買高は32億株、売買代金は2兆3547億円で前日より少し増えた。

 値上がりセクターはその他製品、鉱業、繊維、鉄鋼、情報・通信、空運など。値下がりセクターはその他金融、食料品、不動産、証券、精密、金属製品などだった。