【日経平均】アップル関連銘柄が買いを集めたが47円安

2013年07月24日 20:16

 NYダウは22ドル高。一時は15600ドルにもタッチして史上最高値更新。リッチモンド連銀製造業景況指数は悪化したが、ユナイテッド・テクノロジー、テキサス・インスツルメントなど企業決算の良さがカバーした。24日朝方の為替レートは、ドル円は99円台半ば、ユーロ円は131円台後半で、前日からあまり動いていなかった。

 日経平均は58.87円安の14719.64円で始まる。目下、最も危険な経済指標の中国のHSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値の発表を息を殺して待つが、その間に先物に断続的な売りが入って14700円台を維持しきれず14630円まで下げる。午前10時45分に発表されたPMIは前月確定値、市場予測の48.2を0.5ポイント下回って47.7で3ヵ月連続の50割れ。上海市場もマイナスで始まったが、先回りして下げていたためかほとんど反応しなかった。後場は14700円台の一段高で始まり、大引けはプラスで終わるのが今週のパターンかと思われたが、前日、前々日と違って先物のまとまった買いは入らず、14700円を軸に上がったり下がったりし終値は47.23円安の14731.28円だった。TOPIXは-2.80の1219.92。売買高は21億株、売買代金は2兆98億円で、商いが盛り上がらないのは来週の主力企業の決算発表まで様子見ということか。

 小型株が堅調で値上がり、値下がりは734対873で差は小さい。値上がり業種はその他金融、保険、情報・通信、卸売、証券、電気製品など。値下がり業種は海運、建設、医薬品、化学、不動産、水産・農林などだった。

 日経平均寄与度+19円でプラス1位のソフトバンク<9984>と-14円でマイナス1位のファーストリテイリング<9983>が御三家同士の綱引き。ソフトバンクは前場は利益確定売りに押されたが後場はプラスに定着し順調に値を上げ、160円高で東京電力<9501>を抑え連日の売買代金1位。90円高で年初来高値更新のKDDI<9433>や145円高の東京エレクトロン<8035>が朝からずっとプラス圏でサポートした。-8円で寄与度マイナス2位になったのは、カネボウ化粧品の自主回収報道を受け215円安で値下がり率2位になった花王<4452>だった。

 松井証券<8628>は取引時間前に決算発表を行い、4~6月期の営業利益が前年同期の7倍で20円の中間配当実施を発表して14円高。トヨタ<7203>は新興国でエンジンを一貫生産し生産能力を2割アップすると日経新聞で報じられたが、フォードとのHVの共同開発を断念すると発表した悪材料のほうが大きく50円安。頭に装着する3D内視鏡モニターを8月に発売するソニー<6758>はプラスとマイナスを往復した末に終値は5円安だった。アドバンテスト<6857>は4~6月期の営業損益が30億円弱の赤字になるという業績観測報道が出て13円安。東京電力は12円安でこれで6日続落している。

 北海道のスーパーでジャスダック上場のダイイチ<7643>は、セブン&アイHD<3382>のイトーヨーカ堂が3割出資するニュースで買いを集めてストップ高になり275円高で年初来高値を更新。全市場の値上がり率トップに立った。セブン&アイHDは40円安。今週は値動きが派手な人材ビジネス関連は、アウトソーシング<2427>が値上がり率5位、フルキャストHD<4848>が同7位で売買高も7位、ジェイコムHD<2462>が同15位に入り、テンプHD<2181>も74円高で年初来高値を更新した。錢高組<1811>は相変わらずの人気で19円高で年初来高値を更新し値上がり率12位に入った。

 日本電産<6594>は前日に決算発表を行い、通期の純利益見通しを500億円から前期の6.7倍の535億円に上方修正しアナリスト予想を上回った。業績V字回復は視界良好で永守節も快調。売買代金3位と買いが集まり740円高で年初来高値を更新。10%を超える上昇で値上がり率6位だった。日本電産コパル<7756>が4位、日本電産トーソク<7728>が7位、日本電産コパル電子<6883>が23位と、秋に株式交換で完全子会社化予定の一族郎党が値上がり率ランキングをにぎわせる。SMBC日興証券が投資判断を引き上げた日本写真印刷<7915>が234円高で値上がり率2位に入り、任天堂<7974>が100円高で年初来高値を更新し、ローム<6963>が220円高、村田製作所<6981>が270円高、新興市場では隣の大津市が本社だがタカラバイオ<4974>が110円高など、「京都ハイテク組」が株価を上げていた。

 この日の主役は会社四季報のように3ヵ月ごとに注目される「アップル関連銘柄」。23日の取引終了後に発表されたアップルの4~6月期決算は、iPhoneは2割増でもiPad、iPod、Macの販売は落ち込み、売上高は1%増で市場予測を上回って過去最高になる一方で純利益は22%減で2四半期連続マイナス。どちらにも解釈できる内容だが時間外取引では「研究開発費用が多い良い減益」とプラスに評価され上昇していた。新製品についてクックCEOは「秋から来年にかけて驚くような製品をいくつか出す」と発言したが、その一つは噂の「iWatch」か。フォスター電機<6794>は32円高、イビデン<4062>は31円高、ミツミ電機<6767>は18円高、日東電工<6988>は20円高、太陽誘電<6976>は20円高、村田製作所は270円高、アルプス電気<6770>は28円高だったが、TDK<6762>は2015年3月までに普通社債を手元資金で償還して実質無借金になるという材料があったものの10円安だった。(編集担当:寺尾淳)