東京電力は高濃度汚染水貯蔵タンクからの漏えいリスク低減対策をまとめた。タンク内の水位管理をサーモグラフィーで管理する。また、タンク全体の管理については東電社員に協力企業社員を加え、パトロール要因を約50人増員。エリアごとに担当者を固定する「持ち場制」をとり、責任を明確化。状況を詳細に把握し、早期異変を感知させる。
東電は担当エリアのタンクごとに側面や底部など360度を確実に網羅し、漏えいや漏えい痕、疑わしい水溜りの有無を点検、記録するとした。また簡易計量計を常時携帯し、放射線量の有無の確認と記録を行う。変動があれば電離箱線量計で詳細に測定し、記録する。パトロール強化についてはこうした措置をしていくとした。
一方、汚染水まわりの堰排水弁の『閉』運用については、堰内の雨水管理方法などを工夫し、堰の排水弁を現状の『開』から『閉』の運用に変更する。東電は追加的検討として、溶接型タンクの増設、フランジ型のリプレイス、フランジ型タンク全数の水位計設置や集中管理システムの導入を検討する。(編集担当:森高龍二)