前週末25日のNYダウは61ドル高で続伸。マイクロソフト、アマゾンドットコム、P&Gの決算が良く、ミシガン大学消費者信頼感指数が確報値で下方修正されても下押し要因にはならなかった。28日朝方の為替レートは、97円台後半、ユーロ円は134円台後半だった。
日経平均は173.46円高の14261.65円で始まる。さすがに25日の398円安、終値14088円は下がりすぎで大幅自律反発スタート。前場は14200円を割り込む場面もあったが、おおむね14200円台での安定した値動き。後場は14300円前半で推移した後、為替のドル円が円安方向に少し振れて午後2時前に一段高になり14300円台後半に乗せる。大引け3分前には14400円にもタッチし、終値は307.85円高の14396.04円。日中値幅が206円もあったのかと思えるほど波乱のない一日だった。TOPIXは+20.08の1198.36で1200台回復はお預け。売買高は23億株、売買代金は1兆7154億円で、最近は大きく下げないと2兆円は超えなくなっている。
業種別騰落率は全業種がプラス。上位は空運、ガラス・土石、電気機器、金属製品、陸運、機械など。下位は石油・石炭、鉱業、水産・農林、サービス、ゴム、鉄鋼などだった。
28日のNYダウは1.35ドルの小幅安で3営業日ぶり反落で、29~30日のFOMC(連邦公開市場委員会)やアップルの決算を前にひと休み。鉱工業生産指数は7ヵ月ぶりの高い伸びでも中古住宅販売仮契約件数が悪化し、製薬大手のメルクが減益決算を発表したが、10月いっぱい続く7~9月期決算発表はこれまで約7割の企業が市場予測を上回って株価は底堅い。29日朝方の為替レートは、ドル円は97円台後半、ユーロ円は134円台後半で、前日とあまり変わらない水準だった。
大幅高から一夜明けた日経平均は107.32円安の14288.72円と利益確定売りで反落して始まる。午前10時30分頃まではおおむね14200円台後半で推移したが、「中国人民銀行が2週間ぶりに短期金融市場に130億元(21億4000万ドル)の資金供給」というニュースに反応し1%を超える上昇をみせた上海総合指数ととともに日経平均も11時前には前日終値近辺の14395円まで上昇した。
しかし後場は14200円台後半まで下がる。午後1時台には14300円台後半まで上がる場面もあったが、2時台は一転下落して14300円近辺で小動きしたかと思うと、そこから14350円を超えてまた下げるという目まぐるしい「方向感なき展開」。その原因は、中国の銀行間の短期金利が下がらず一転軟調になった上海総合指数と為替レートで、ドル円は97円台40~70銭の範囲で日中2往復半もした。終値は70.06円安の14325.98円で、22日からの星取が○●○●○●ときれいに並ぶ。TOPIXは-4.86の1193.50。売買高は29億株、売買代金は1兆8741億円で、前日よりも少し増えていた。
値上がり銘柄は8にとどまる。その上位は非鉄金属、電気・ガス、医薬品、水産・農林、食料品、鉄鋼など。値下がり業種は機械、海運、空運、ゴム製品、証券、銀行などだった。
29日のNYダウは111ドル高と大幅反発し、9月18日の史上最高値を更新した。9月の小売売上高は減少し消費者信頼感指数も市場予想を下回ったが、FOMCが始まっても量的緩和の現状維持、長期化は確実とみられ株価は上昇。減益決算のアップルは下落したがファイザーの好決算、IBMの自社株買い追加が好感された。30日朝方の為替レートは、ドル円は98円台前半、ユーロ円は135円近辺で、前日よりも円安が進行した。