後場も14500円台をしっかりキープして高値もみあい。ドル円は99円台後半を維持し、日経平均は午後2時20分に14573円の高値をつけた後も安定した動きで、最後はTOPIXとともに高値引けで318.84円高の14588.68円。日中値幅は310円もあった。TOPIXは+19.76の1205.41で終値も1200台。売買高25億株、売買代金2兆1049億円で、資金流入で商いがにぎわい久々に2兆円を超えた。
全面高で業種別騰落率は全33業種がプラス。上位はその他金融、倉庫、保険、不動産、金属製品、情報・通信など。下位は建設、ゴム、石油・石炭、水産・農林、精密機器、医薬品などだった。
12日のNYダウは32ドル安で3日ぶり反落。ハト派のアトランタ連銀のロックハート総裁が「12月の縮小開始の可能性は残る」と指摘して株価が下落し金利は上昇したが、ミネアポリス連銀のコチャラコタ総裁が早期縮小は経済の足かせになりかねないと懸念し、アメリカの景気に対する楽観的な見通しも根強く大幅な下げにならなかった。13日朝方の為替レートは、ドル円は99円台後半、ユーロ円は133円台後半で、円安が進み一時は99円80銭、134円に接近していた。
日経平均は60.71円安の14527.97円で始まるが、すぐに下げ幅を圧縮しTOPIXはプラスに浮上。9時40分頃から日経平均もプラスになり14600円まであと47銭に迫る。しかし10時をすぎると異変勃発。ピークから39分間で109円下落し14490円まで下げた。円高も進行していたが、需給が悪いので2日で501円も上昇すればこんな事態も覚悟。それでも日経平均14500円、TOPIX1200はしっかり上回り、11時前から急回復して前引けではTOPIXはプラスに戻っていた。
後場は日経平均もTOPIXもマイナスで始まるが、日経平均は14510~14560円の50円幅の小動きが続く。アジア市場の軟調とバーナンキFRB議長の講演待ち、イエレン次期FRB議長の上院公聴会待ちで商いは低調。終盤に上放れしプラスで終了かと思わせたが、終値は21.52円安の14567.16円で3日ぶりに反落した。TOPIXも-1.22の1204.19と小幅安。売買高は26億株、売買代金は2兆10億円で2兆円の大台になんとか滑り込んだ。
業種別騰落率プラス上位はガラス・土石、その他金融、銀行、鉱業、石油・石炭、その他製造など。マイナス業種下位は海運、建設、保険、情報・通信、陸運、食料品などだった。
13日のNYダウは70ドル高で再び史上最高値更新。主役は大手デパートのメーシーズで、決算が市場予測を大きく上回り株価も10%近い上昇。旺盛な個人消費を裏付けて23日の感謝祭明けのクリスマス商戦への期待が高まり、JCペニーやホーム・デポやナイキも連れ高した。14日朝方の為替レートはドル円は99円台前半、ユーロ円は133円台後半で、前日比でドル円が少し円高に振れた。