年末年始は航空以外に鉄道も予約好調で出かける人が多いお正月になりそう。新幹線の予約が前年比7％増のJR東日本＜9020＞は大和証券が目標株価を引き上げ160円高。6％増のJR東海＜9022＞は180円高、10％増のJR西日本＜9021＞は15円高だった。
消費増税前の駆け込み需要もあって年末商戦が好調な小売はしまむら＜8227＞が70円高、セブン＆アイ＜3382＞が100円高。セブンイレブンは来期1600店舗を新規出店する。イオン＜8267＞は20日に超大型体験型商業施設「イオンモール幕張新都心」をオープンさせる話題、PB中心の格安店を4割増やす話題があって10円高だった。
マザーズのエナリス＜6079＞は2015年末から岩手県で木材バイオマス発電事業を始めると報じられ68円高。ミクシィ＜2121＞は反発しストップ高の700円高。エイチーム＜3662＞は売買代金11位だが一時ストップ安の960円安で値下がり率1位と売り浴びせ。値下がり率2位のリソー教育＜4714＞は不適切な会計処理の調査のため第三者委員会を設置。期末配当を未定に修正しストップ安比例配分の100円安で年初来安値を更新した。
和歌山県を地盤に不動産の分譲、仲介、賃貸、リフォームなどを手がけるアズマハウス＜3293＞がジャスダックに新規上場。公開価格1600円に対し9時16分に初値1760円がつき「公開価格＜初値」は48連勝だが10％高いだけで連勝記録継続に暗雲が漂う。
この日の主役は不動産セクターの「駐車場」。パーク24＜4666＞が前日10月期本決算を発表し、売上高は11.4％増、営業利益は9.5％増、純利益は16.5％増で2期連続最高益。今期見通しも増収増益で営業利益は11.2％増、純利益は12.8％増の2ケタ増益で3期連続最高益更新を見込む。77円高で他の駐車場関連も連れ高し日本駐車場開発＜2353＞は240円高、パラカ＜4809＞は1円高。住友不動産＜8830＞10円安、三井不動産＜8801＞5円安、東京建物＜8804＞21円安、東急不動産HD＜3289＞年初来安値更新など不動産銘柄が寒波に見舞われたこの日も、来年の干支の馬が入った「駐」車場の周辺だけは温かい風が吹いていた。（編集担当：寺尾淳）
