13年12月の携帯純増数、ドコモが2年ぶりに首位

2014年01月13日 21:12

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10日、大手携帯電話3社が発表を行った2013年12月の携帯電話契約数は、新規契約から解約を差し引いた純増数で、2年ぶりにNTTドコモがトップとなった

 10日、大手携帯電話3社が発表を行った2013年12月の携帯電話契約数は、新規契約から解約を差し引いた純増数で、2年ぶりにNTTドコモ<9437>がトップとなった。

 13年の年間ベースだとソフトバンク<9984>が6年連続でトップ、モバイルナンバーポータビリティ(MNP)の件数だと、KDDI<9433>がトップをキープした。

 NTTドコモの月間純増数トップは11年の12月ぶり。NTTドコモの純増数27万9100件で、ソフトバンクの22万4300件、KDDIの22万2600件をそれぞれ上回った。こうして純増数トップに返り咲いた背景には、「i Phone(アイフォーン)」シリーズの「5s」や「5c」の在庫不足が解消されたことや、12月に発売されたソニー<6758>の「Xperia Z1f」などの冬春モデルの売れ行きが堅調に推移したことなどが挙げられる。新規契約者が増えたことにより、NTTドコモは3ヶ月連続の純増をキープした。

 ただし、NTTドコモのモバイルナンバーポータビリティの転出入数は、5万1000件と転出超過で59ヶ月連続の減少。今年度は減少幅が最も少なくなったものの、増加にはならなかった。KDDIは4万3300件の転入超過で27ヶ月連続トップ。ソフトバンクは9400件の転入超過。

 13年の年間ベースにおける純増数は、ソフトバンクが343万7700件(12年は348万6700件)で、6年連続のトップ。KDDIは279万9700件(12年は251万9300件)、NTTドコモは119万4000件(12年は136万4000件)という結果だった。

 13年の年間ベースにおけるモバイルナンバーポータビリティの件数は、KDDIが96万2100件の転入超過。KDDIの昨年実績は93万3000件で、全キャリアを通じて最高記録となっていたわけなのだが、今回さらにそれを更新する結果となった。ソフトバンクは46万8200件(12年は39万3300件)の転入超過。

 そしてNTTドコモは143万4000件(12年は131万3200件)の転出超過であった。これは、「i phone」を発売する前の顧客流出が影響した形となったようだ。NTTドコモはモバイルナンバーポータビリティが1年を通して寄与した07年以降、ずっと転出超過の状態であり、今回は過去最大の流出となった。(編集担当:滝川幸平)