富士重工業は昨年の東京モーターショーで国内専用モデルとして新型レヴォーグを発表した。1.6リッターと2リッターの水平対向4気筒直噴ガソリンターボエンジンを搭載。駆動方式はもちろんシンメトリカルAWDである。ボディサイズは先代に当たる4代目レガシィ・ツーリングワゴンと同寸法。日本の交通インフラに合致したコンパクトな設計がポイントだ。
その未だ発売されていない新型レヴォーグのカスタマイズモデルが、1月10日に開幕した「東京オートサロン2014 with NAPAC(TAS)」で5台登場した。スバル純正パーツによるカスタマイズモデル「LEVORG Premium Sports CONCEPT」、スバルのレース活動を統括するスバル・テクニカ・インターナショナル(STI)の「LEVORG STI Performance CONCEPT」の2台は発表されるべくして展示されたモデルだと思う。が、3ブランドのサードパーティ製カスタマイズド・レヴォーグが登場するとは、思ってもみなかった。
その3ブランドとは、スバル車を長い間カスタマイズし、モータースポーツに関わってきた「CORAZON」「SYMS」「PROVA」である。
スバル製純正オプションパーツで内外装をドレスアップする「LEVORG Premium Sports CONCEPT」は、いわばレヴォーグの正装ともいえるモデル。フィッティングは抜群で違和感は微塵もない。このドレスアップパーツは、発売当初からパーツカタログを飾るはずだ。
もう一台の「LEVORG STI Performance CONCEPT」もデビュー後すぐに発表されるアフターパーツだろう。18インチSTiホイール、フルエアロパーツ、そしてフレキシブルストラットタワーバーが装着される。コクピットインテリアもSTiコンセプトで抜かりなし。チューンアップ・サスやブレーキ強化策などの体制も整ったという。STiシフトノブや専用レカロシート、プッシュエンジンスタートなどが追って追加されることは間違いない。
そのほかの3ブランドは個性派ぞろい。スバルを知り尽くしたファクトリーだけに楽しみは尽きない。この3ブランドを含めてスバル公式サイトの「tas2014」で、開発者のコメントとともに詳細な画像が紹介されている。(編集担当:吉田恒)