日本経済団体連合会の次期会長に内定した榊原定征東レ代表取締役会長は今年5月7日の理事会を経て、6月3日の定時総会での選任で正式に就任する。
米倉弘昌現会長は榊原氏について「人格識見、卓越した経営手腕、豊富な財界経験はもとより、科学技術とイノベーションを誰よりも重視する経営者であり、次期会長に最も相応しい」と最適人者と評した。
米倉会長は榊原氏就任内定の背景として「アベノミクスが功を奏し、景気回復が続いているが、デフレからの脱却、経済再生は未だ道半ばで、強い日本を取り戻すためには成長戦略をさらに加速し、経済の好循環を着実に実現していく必要がある」と現況の経済を語った。
そのうえで、米倉会長は「経済活動の担い手である経団連としては世界に誇る技術力や人材力を梃子に、新しい成長や雇用の機会を自ら先頭に立って創り出していかなければならない」とし「同時に、内政・外交両面で実効ある政策を立案し、世論の支持を得つつ政府をはじめ関係方面に働きかけ実現していくことが求められる」とし、こうした牽引役、リーダーとして榊原氏は適任とした。(編集担当:森高龍二)