昨年、2013年に国内で販売された乗用車(軽自動車をのぞく、いわゆる登録車)は287万2111台(前年比95.3%)。軽自動車乗用車は169万0171台(同108.5%)だった。
登録車のベスト3は、トヨタ・アクア(26万2367台/98.4%)、トヨタ・プリウス(α含む25万3711台/79.9%)、ホンダ・フィット(18万1414台/86.7%)だった。
また、軽自動車のベスト3は、ホンダN-BOX(23万4994台/111.3%)、ダイハツ・ムーブ(20万5333台/140.6%)、スズキ・ワゴンR(18万6090台/95.1%)だった。
登録車のベスト3は、いつもの常連で、奇しくもボディ形状が5ドア・ハッチバック車。上位の2台はハイブリッド(HV)専用車で、3位のフィットもHVをラインアップするモデルだ。軽自動車はいずれも「ハイト系ワゴン」だが、N-ONEだけがリアスライド・ドアを採用したモデルである。同コンセプトのモデルであるダイハツ・タント、スズキ・スペーシアがあるが、それぞれ6位と5位に位置する。ただし、タントは昨年末にフルモデルチェンジして猛チャージをかけ、12月単月で見るとN-BOXを1000台ほどリードしてトップとなっている。
いずれにしても、軽自動車かHVでなければボリュームゾーンにはならない現実が厳然とした事実のようだ。なお、もうひとつの“売れ筋”ミニバントップは2013年も日産セレナ(9万6407台/100.4%)と検討している。
ところで、新車販売・統計上のニュースがもうひとつある。トヨタのハイブリッド車世界累計販売が2013年末で600万台を突破したことだ。1997年にプリウス発売から世界で支持され、昨年3月に累計500万台を超えたばかり。僅か9カ月で100万台のHVを世界中に供給したわけだ。ちなみにプリウスが半数以上を占め、累計316万6600台となっている。また、2013年トヨタ車は国内で152万6253台を販売、そのうち44.5%の68万台弱がHVモデルだった。
トヨタの試算によると「昨年末までに600万台のHVを世界に供給したことで、気候変動の原因のひとつとされるCO2排出量は車両サイズ・動力性能が同等クラスのガソリンエンジン車と比較して約4100万トン削減。また、ガソリン消費量は同等クラスのガソリンエンジン車のガソリン消費量と比較し、約1500万キロリッターの削減効果があった」という。
現在、トヨタはHV乗用車24モデル、プラグインハイブリッド車(PHV)1モデルを約80の国・地域で販売している。1月15日発売の新型ハリアーHVや、米国で近々投入予定の新型ハイランダーHVなどを皮切りに、「2014-15年の2年間でグローバル市場に新型HVを15モデル投入する計画」だという。今期のトヨタHVの構成比は50%突破と見た。(編集担当:吉田恒)