新成人、車への関心薄く 6割が「単なる移動手段」

2014年01月15日 12:44

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車を「単なる移動手段」と考える新成人の割合は61.8%で、昨年の新成人(50.6%)より10ポイント以上増加した。調査開始以来、最も高い数字という

 ソニー損害保険株式会社が実施した「新成人のカーライフ意識調査」によると、車を「単なる移動手段」と考える新成人の割合は61.8%で、昨年の新成人(50.6%)より10ポイント以上増加した。調査開始以来、最も高い数字という。

 同調査は、全国の新成人(今年は93年4月2日~94年4月1日生まれ)1000名を対象に、10年から毎年実施。方法はインターネットリサーチ。

 今年の新成人に「自動車運転免許をもっているか」尋ねたところ、56.7%が運転免許を保有していた。男女別でみると、男性6割に対し、女性は5割。居住地別では、都市部で4割、地方は6割だった。これらの数字は、過去の調査結果と変わらない。

 昨年と比べて顕著だったのは、都市に住む新成人たちの「車への興味関心の低下」である。都市部の男性で「車に興味がある」と回答した割合は46.8%で、昨年の60.6%より13ポイント低下した。また、都市部の女性で「同年代で車を所有している人はカッコイイと思う」と回答したのは47.7%で、昨年の58.3%から10ポイント低下している。1年でここまで変化した理由は分からないが、車に対する興味や憧れが、都市の若年層で薄れてきているのは確かなようだ。

 また今年の新成人に、車の価値として最もあてはまるものを聞いたところ、「単なる移動手段としての道具」が61.8%と最も多く、「運転することそのものを楽しむもの」は18.9%、次いで「家族・友人・恋人などとの時間に楽しみをもたらすもの」が16%、「自己表現の手段・ステータスシンボル」はわずか2.4%だった。

 特に運転が好きというわけでもなく、車をもつことで家族や友人との時間が楽しくなるとも思えない。車はステイタスではなく、単なる移動手段。そんな新成人たちに車を買ってもらうためには、「ドライビングの楽しさ」よりも、「移動手段としての便利さ・性能の高さ」をアピールした方がいいのかもしれない。(編集担当:北条かや)