辺野古移設推進は(地元)踏み付けと志位委員長

2014年01月20日 16:45

 沖縄県名護市長選挙で米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対を揚げて戦った現職の稲嶺進氏=共産・生活・社民・沖縄社大推薦=が、移設推進を掲げて戦った新人で無所属の元県議・末松文信氏=自民推薦=を破って再選したことに、日本共産党の志位和夫委員長は「名護市民の勇気ある審判に心から敬意を表す」と語り「(政府は)辺野古への移設を残念すべきだ」と強く求めている。

 菅義偉官房長官は「辺野古への移設は淡々とすすめる」と20日の記者会見でも、辺野古への移設計画に変更の余地はなく「抑止力を保ちながら、普天間飛行場の危険の除去と普天間飛行場の固定化を避ける唯一の策」であると強調。地元の理解を求めていく考えを示した。

 こうした政府の対応姿勢に、志位委員長は「安倍政権は(地元の意見を)尊重といいながら、新基地建設を進めるという。そんな態度は尊重とは言わない。踏みつけという」と批判。「この国の民主主義が問われている」と酷評した。

 また、社会民主党の又市征治幹事長は「新しい基地をつくらせない、辺野古移設断固反対を訴えた稲嶺氏が再選されたことはオスプレイ配備の撤回、普天間基地の閉鎖・撤去、県内移設断念を訴えているオール沖縄の声とともに、新基地建設を強権的に進める安倍・自民党政権、公約を翻し政府に従属した仲井眞知事に対する怒りの民意が結集されたもの」とし「日米両政府に新基地建設ノーを示した名護市民の賢明な選択に敬意を表する」と談話を発表した。(編集担当:森高龍二)