【日経平均】FOMCは量的緩和縮小100億ドルで376円安

2014年01月30日 20:19

 新日鐵住金は後場に4~12月期決算を発表。営業損益は2216億円の黒字転換で通期純利益見通しは200億円上方修正。前期1円の期末配当を3円に増配するのも好感されプラスに浮上し、売買高3位と買いを集めて3円高で終えた。ヤマトHDは前日の決算と同時発表の自社株買いが好感され52円高。アステラス製薬は臨床試験中の前立腺がん治療薬「エンザルタミド」の試験解析結果が良好という材料が効いて37円高。4~12月期の営業利益が24.1%増のビオフェルミン製薬<4517>は184円高で値上がり率7位に入り、その親会社の大正製薬HD<4581>も70円高と連れ高した。

 74円安の楽天<4755>は大引けでTOPIX指数組み入れがらみのリバランス買いが入り売買高8位、売買代金はソフトバンクに次ぐ2位。スクエニHD<9684>はこの日も売買代金5位と商いは多かったが67円安。1000万株、1250億円規模の自社株買いを発表した任天堂<7974>は朝は高く始まり午前中に経営方針説明会を開いた。だが従来のビジネスモデルを堅持しスマホへのソフト供給もしないという岩田聡社長の話がアナリストの失望を買っただけで555円安。やはり「なくなっても、よい」か?

 この日の主役は「バイオ・再生医療関連銘柄」。神戸市の理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子研究ユニットリーダーが、マウスの細胞を弱酸性の液体で刺激するとiPS細胞のような万能細胞に変化することを発見して「STAP細胞」と名付け、学会誌で紹介され一躍、世界から注目された。iPS細胞より容易に利用できるという。「ノーベル賞級の研究成果を」と日本医療研究開発機構(日本版NIH)を2015年に設立する法案を通常国会に提出する予定の安倍内閣にとっては新たな「希望の星」出現で、朝、目覚めたら有名になっていた30歳の小保方研究員も、実験室で着るトレードマークの割烹着ともども「リケジョ(理系女子)の星」として話題になりそうだ。

 東証1部では理化学研究所の認定ベンチャーのヘリオス(旧・日本網膜研究所)と資本提携する新日本科学<2395>が一時ストップ高の232円高で値上がり率1位。新興市場では理化学研究所発の創薬ベンチャーのカイオム・バイオサイエンス<4583>は70円高、DNAチップ研究所<2397>は一時ストップ高の166円高、再生医療のJ-TEC<7774>は18500円高、同じく再生医療のセルシード<7776>はストップ高の400円高、創薬ベンチャーのナノキャリア<4571>は1100円高、メディネット<2370>は1900円高、コスモバイオ<3386>は202円高だった。戦前に理化学研究所の研究成果を事業化した旧・理研コンツェルンの流れをくむ上場銘柄も注目され、東証2部の理研ビタミン<4526>は一時ストップ高の58円高、理研コランダム<5395>は4円高でともに昨年来高値を更新し、リケンテクノス<4220>は11円高。しかしピストンリングのリケン<6462>は13円安、科研製薬<4521>は朝は高かったが23円安、オカモト(旧・岡本理研ゴム)<5122>は4円安。「リコー・三愛グループ」との関係を知る投資家は多くはなかったのか、リコー<7752>は41円安だった。(編集担当:寺尾淳)