政府の予算付け替えを批判 海江田代表

2014年02月04日 14:14

 民主党の海江田万里代表は安倍政権が2014年度予算案の査定で無駄遣いとしてカットしたものを今年度の補正予算で復活させているとして、財政規律の観点からも問題だと批判した。

 海江田代表は無駄遣いだとして4600億円がカットされたのに、民主の調べで3600億円が補正予算で復活しているとし、「本来本予算の査定で外れたものが復活したのは私どもの粗々の調査で3600億円だが、そういう形が頻繁に見られる」と批判。「本予算で絞って補正で大盤振る舞いすることでは何のための本予算か」と補正予算の内容に問題があるとした。

 また、原発が稼動していないことで貿易収支が大幅赤字になっていることや天然ガスの輸入などが3兆6000億円増えたなどについては「円安によって増えた部分もある。原発の代替だけではなく、従来の火力発電の燃料や都市ガスの原料も上がっている」と原発再稼動への材料にする傾向にも釘をさした。

 海江田代表は橋下徹大阪市長が大阪都構想を頓挫させないために市長を辞職し、市民の審判を仰ぐ選択をしたことに「辞任して、もう一度選挙をする意味がいまひとつ明確に伝わってこない」としたうえで、党としての対応については「大阪府連の判断を尊重する」考えを示した。(編集担当:森高龍二)