2013年は長らく続いた円高トレンドから円安に転換したせいもあり、2013年度の日本人の海外旅行者数は前年比割れとなった。際立ったのが、今まで人気だった韓国への旅行者の減少だ。韓流ブームの衰退や竹島問題、朴槿恵大統領の反日発言などにより、韓国に対してのイメージの悪化が旅行者の足を遠のかせたのだろう。
ところが、それとは逆にコンスタントに旅行者が伸びているのが台湾だ。気候も暖かく、治安も良く、また食べ物も日本人の舌に合い、親日派も多いということで、日本人旅行者に人気が高い。また、香港への旅行者もあいかわらず多いものとなった。その香港の航空会社である、キャセイパシフィック航空が、2014年4月~2015年3月までの、日本発、香港および台北行きの割引運賃「エコ得」を、1月28日より発売した。
この割引運賃の「エコ得」は、エコノミークラス利用で、出発3日前まで購入できる「エコ得3」。手数料を支払えば予約変更可能な「エコ得3フレックス」。また、出発当日までの購入でき、手数料なしで予約変更可能な「エコ得フレックス」の3種類を用意している。従来通り、出発間近でも残席があれば、最安料金で販売できる運賃体系は継続。さらに年間を通じての料金を設定することで、急な主張やレジャーなどの旅行計画をしやすくし、幅広い旅行客を取り込もうとするのが狙いだ。
気になる航空運賃だが、「エコ得3」での成田発の場合、台北行きが2万6000円からで、香港行きが3万8000円からの設定となる(運賃には燃油サーチャージや空港税などの諸費用は含まれない)。
ちなみに、日本へ訪れた台湾人は、2012年が約146万人で、2013年は約221万人(前年比50.8%UP)と過去最高を記録している。そんな日本と仲の良い台湾への旅行が、もっと身近なものになるきっかけになってくれることを期待したい。(編集担当:鈴木博之)