岸田文雄外務大臣は12日、慰安婦問題を「外交問題化、あるいは政治問題化すべきでない」と改めて強調した。
韓国に慰安婦の日を制定する動きがあるとの情報について外務大臣としての受けとめを記者団から聞かれて答えた。
岸田外務大臣は「そういった動きがあるという報道は承知している」としたうえで「慰安婦問題に対する考え方や立場については従来からの説明どおり。今後も、わが国の立場、考え方は(韓国側に)説明していくし、説明努力は引き続き続けていきたい」と語った。
この日の会見で、岸田外務大臣は日米地位協定環境補足協定交渉についても触れ「11日にワシントンDCで課長級の第一回会合が持たれた。出来るだけ早く、良い結果があげられるよう交渉を進めていきたい」と期待を示した。
また2020年の東京オリンピック・パラリンピックに関連して「スポーツの持つ力を外交強化に活かしたい」とし「13日にスポーツ外交強化に関する有識者懇談会を設置し、年末までに提言を頂く予定」と話した。
懇談会は小倉和夫国際交流基金顧問を座長に、有森裕子スペシャルオリンピックス日本理事長、鈴木大地日本水泳連盟会長、田嶋幸三日本サッカー協会副会長ら座長含め10人の委員で構成する。(編集担当:森高龍二)