今や小学生の13%、中学生の約半数、高校生の8割がスマホをもち、青少年のスマホ所有率は3年で20倍になったことが内閣府の調査で分かった。
内閣府の「平成25年 青少年のインターネット利用環境実態調査」は昨年末、満10歳から満17歳までの青少年3000人とその保護者を対象に、個別面接方式で実施。6割前後の回答があった。
携帯電話・スマートフォンを所有する青少年のうち、小学生の4割台半ば、中学生の8割台前半、高校生の9割台後半がインターネットを利用している。利用状況を見ると、高校生ではメールの利用率が前年度より10ポイントも低下(9割→8割)。一方で「チャット等のコミュニケーション」は前年度の24%から46%へ倍増し、「SNSサイト等でのコミュニケーション」は36%から51%へと激増している。高校生たちはメールよりも、LINEなどで連絡を取り合う機会が増えているのだろう。
中学生に関してはメールの利用率に変化は見られないものの、高校生と同じくSNSやチャットでのコミュニケーションがそれぞれ10ポイント以上増えた。また中学生の特徴として、「ゲーム」の利用率が前年度の25%から41%へと大きく増加している。昨年はパズドラやLINE関連のゲームがヒットしたこともあり、こうしたゲームを楽しむ中学生が増えたのだろう。
ネットに「ハマる」青少年も増えているようだ。調査では携帯・スマホでインターネットを利用している青少年のうち、約4割が平日に2時間以上ネットを利用していると回答。3年前の調査から2倍近く増えている。対面の面接方式で行われた調査に協力した青少年とその保護者に限ってもこの数字なので、全体ではさらに利用時間が増えるだろう。
青少年はネット依存や、知識不足からトラブルに巻き込まれたりするリスクも高い。保護者とのルール作りが肝要ともいわれるが、調査では「ネット利用のルールを決めている」と回答した保護者は7割だったのに対し、青少年は6割。親子の間で意識ギャップがある例も多いようだ。(編集担当:北条かや)