子育て中の母親の7割がスマートフォンなどに100枚以上の子供の写真を保有している一方で、それらを現像してアルバムなどを作ったことがある、作りたいと答えている人は2割に留まっていることが26日わかった。
NECビッグローブ株式会社は、2014年1月23日~2月12日までの間、子育て中の女性を対象として、子供の写真撮影や、撮影した写真の整理・活用に関するアンケート調査を行った(有効回答570件)。
子供の写真撮影で最も利用される機器はスマートフォンで、半数以上の母親が2日に1度以上の頻度で子供を撮影している。うち7割以上がスマートフォンなどに子供の写真を100枚以上保存しているという。一方で、写真の整理が課題となっており、7割以上の母親が「うまく整理できていない」と感じている。
撮影した子供の写真の活用については、「LINEやメールで特定の人に送付する」が54.6%、「Facebookに投稿」53.7%、「LINEのタイムラインに投稿」36.3%、「ブログに投稿」3.5%、「twitterに投稿」3.0%となっており、半数以上の母親が、FacebookやLINE、ブログといったソーシャルメディアにアップロードしていることがわかった。また、「LINEのタイムラインに投稿」に関しては全体での利用は36.3%であるのに対して、20代の母親では50%が利用しており、若い母親ほどLINEを使いこなす傾向にあるという世代間の差が浮き彫りとなった。
一方、子供の成長記録を保管する方法として、「スマートフォンやメモリカードに入れたまま」が55.6%、「パソコンに保存」26.8%、「オンラインサービスに保存」が4.6%となり、8割以上の母親がデジタル形式で保存している一方で、「気に入った写真を現像」は12.6%にとどまった。同様に、現像した写真を貼り付ける手作りアルバムを作ったことがある(または作りたい)と答えた母親も2割に過ぎず、全体として撮影した写真を紙に現像しアルバムで保管するといった傾向が少ないことが伺える結果となった。
誕生日、七五三、入学式等――。子どもの成長を記録で残したいと考えるのは親として当然のことである。かつて、写真を現像し貼り付けるタイプのアルバムはどこの家庭でも見られるものであった。経年とともに古ぼけていく家族写真を眺めるのは感慨深いものである。押し寄せるデジタル化の波とともに、それらが消えていくことに複雑な思いを持つ人もいるかもしれない。(編集担当:堺不二子)