「テレビに対して、スマホの指タッチをやっていた」…スマホで育児、母親たちはどう考える?

2014年01月29日 10:58

 昨年12月、小児科の開業医らで作る日本小児科医会が「スマホに子守をさせないで!」と呼びかけるキャンペーンを始めた。全国の小児科などに配布されるというポスターには、ぐずっている赤ちゃんをスマホであやす行為が正常な発達をゆがめる可能性があるなどと書かれている。

 スマホは育児を手助けしてくれる便利なツールには違いないが、「スマホで育児」に抵抗感を抱く母親も多い。MMD研究所の調査によると、スマホをもつ母親の約7割が「子供が早い時期からスマートフォンに接触することに反対」しているという。

 調査対象はスマートフォンを所有しており、0~6歳までの子供がいる女性513名。子供が早い時期からスマホに触れることについてどう思うか尋ねたところ、「賛成」が4.5%、「やや賛成」が26.1%と「賛成派」が30.6%だったのに対し、「やや反対」は47.4%、「反対」は22%と、「反対派」が69.4%にのぼった。

 しかし同じ調査で「あなたはお子さんと一緒にスマートフォンを使って遊んでいますか?」と尋ねたところ、46.7%の母親が子供と一緒にスマホで遊んでいることも分かった(「よく使っている」13.8%、「時々使っている」32.9%の合計)。多くの母親は子供にスマホを触らせることに罪悪感を覚えつつも、育児に活用している現実があるようだ。

 母親らがよく使っているアプリは、1位が「子ども向けのゲームアプリ」(56.9%)」、2位が「動画アプリ」(35.5%)、3位が「知育アプリ」(31.4%)となっている。母親たちからは、「新しいゲームが出ると(子供が)勝手にインストールしている」、「スマホの指タッチを、テレビに対してやっていた」など、興味深いコメントが相次いだ。

 中には友達がスマホで遊んでいるのを見たのか、「ずっとガラケーで生活していたら、スマホにしてよと言ってきた」という声も。今時の育児にとって、スマホは良くも悪くも無視できない存在となっているようだ。(編集担当:北条かや)