25日のNYダウは27ドル安。S&Pケース・シラー住宅価格指数が市場予測を上回り、百貨店のメーシーズが純利益2ケタ増、ホーム・デポも1株当たり利益が市場予測を上回ってともに大幅高。しかし金融株が軟調で、CB消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数が市場予測を下回るなど材料が強弱入り交じり、前日終値をはさんだ方向感が定まらない動きの末に反落した。26日朝方の為替レートはドル円が102円台前半、ユーロ円が140円台前半で円安も一服していた。
日経平均は155.11円安の14896.49円で始まるが、すぐに14900円台に乗せて午前9時28分には14984円まで上昇。しかし日経平均は15000円、TOPIXは1230になかなか届かず、10時40分頃にTOPIXとほぼ同時にやっと突破。上海が5日続落、香港が3日続落のスタートでも影響されなかったが、プラス圏に一歩届かず前引は15031円だった。
後場はあっさりプラスに浮上し、午後0時37分に15084円まで上昇。しばらく15000円台を保ちながら前日終値近辺でプラスになったりマイナスになったり。しかし1時台には一段下げて15000円をはさんだ50円程度のレンジでの行ったり来たりがずっと続いた。大引け前に下げ幅をひろげ終値は80.63円安の14970.97円。日中値幅は188円だった。TOPIXは-8.31の1225.35。売買高は今年最少の19億株で20億株割れは昨年12月17日以来。売買代金は1兆7869億円だった。
プラスのセクターは海運、その他製品、電気・ガス、医薬品の4業種。マイナスのセクターで下げ幅が小さいのは陸運、精密機器など。下げ幅が大きいのは石油・石炭、小売、保険、証券、非鉄金属、鉱業などだった。
26日のNYダウは18ドル高。新築住宅販売件数は前月比9.6%増で2008年7月以来の高水準を記録して市場予測も上回る好結果。決算と同時に自社株買いを発表したロウズなど小売関連株の堅調も受け午前は高かったが、午後は失速してマイナスまで下落。それでもプラスで終えた。27日朝方の為替レートはドル円は102円台前半、ユーロ円は140円近辺で前日朝と変わらない水準。
日経平均は31.10円安の14939.87円で始まる。序盤は下落一方で14900円を割り、午前9時15分に14844円で下げ止まる。ドル円は20銭ほど円高が進行し、TOPIXは1214まで下げた。だがそこからV字回復して9時台のうちに14900円台を回復。10時30分に上海、香港市場がプラスで始まるとにわかに活気づき、上海が途中でマイナスに転じても11時台には一時前日比プラスにタッチし、前引は9円安の14961円だった。
後場はプラスで始まり、午後0時35分に15000円にタッチ。1時台にはプラス圏の15000円近辺で安定的に推移するが、TOPIXはマイナスのままで先物主導で浮いている様相。長続きはせず1時45分頃から下落が始まりマイナスに転落して2時6分には14900円も割り込んだ。クリミア半島で騒乱が続きロシアがウクライナの政変に介入するのではないかという懸念がずっと根底にあり、イエレンFRB議長の上院での議会証言を控えた様子見ムードも加わった。それでも2時台後半は再び上昇軌道に乗って下げ幅を圧縮。一時は前日終値まであと10円足らずまで迫ったが、大引け直前に再び押し下げられ終値は47.86円安の14923.11円で木曜日は8連敗。日中値幅は171円と比較的小さかった。TOPIXは-8.00の1217.35で日経平均よりも下落幅が大きい。売買高は22億株、売買代金は1兆9778億円で3日連続で2兆円を割る薄商いが続いている。
業種別騰落率は電気機器、精密機器、医薬品の3業種だけがプラスで、マイナスの30業種で下げ幅が小さいのは輸送用機器、ガラス・土石、ゴム製品など。下げ幅が大きいのは不動産、その他金融、保険、その他製造、銀行、石油・石炭などだった。