24日、パナソニックソリューションテクノロジー株式会社は、(以下パナソニック)14年4月21日より「クラウドバックアップサービス」の発売を開始すると発表した。
近年、低コストのオンラインストレージが普及し、企業のデータのバックアップにも使われ始めているが、ネット上で管理するクラウド型での情報管理はデータの消失などのリスクも伴う。
パナソニックでは、多様なバックアップの製品と技術でシステムの最適化を提供しており「バックアップ現状無料診断サービス」などで課題の分析や改善策提案などのコンサルティングも行っているが、現状のデータのバックアップに関して、保存に要する「時間」「コスト」データの「安全性確保」の3点が課題となっていると分析している。その3点を解決するために、企業内に設置したサーバ環境の「オンプレミス」とクラウドを連携させ、企業内でバックアップしたデータをクラウドに転送して保管する「クラウドバックアップサービス」の発売となった。
今回、2種類販売されることになり「重複排除型」では企業側で一旦、バックアップデータ量を削減し、暗号化してクラウドに転送するため時間の短縮とデータ管理の安全性の確保が可能になる。「秘密分散型」では、パナソニックの独自に開発したエンジンを利用し、元のデータを「単体では意味を持たない」複数のデータに分散し保管する方法をとる。
万一クラウド側でデータが破損しても残りのデータから元データの復旧も可能であり、長期保存や、機密を必ず保持したい文書に適している。今後は「遠隔地高速復旧型」サービスの提供なども計画されている。
法人のみが対象となっており「重複排除型」ではスタンダードパックが容量1,000GB、初期費用198万円から月額66,000円。「秘密分散型」の場合スタンダードパックの容量100GB、月額20,000円で、バリューパック1,000GB、月額100,000円、初期費用は共に10万円の設定になっている。
企業にとって情報の管理は非常に重要視されてきている。このように2か所に分散してバックアップできれば安心ではないだろうか。(編集担当:高井ゆう子)